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業界ナレッジ

by小野進一 小野進一

PR会社の仕事(仕事内容、職種、年収、給与、転職事情など)

PR業界は、就職・転職においても非常に人気の高い注目の業界です。

ここでは、PR業界出身コンサルタントの経験や、日々の求職者様との面談、PR会社の方から直接得ている情報をあわせて、PR会社の仕事内容、職種、年収、働き方、転職事情を解説します。

PR会社とは?

PRとは「Public Relations」の略で、職業として従来は「企業の広報の代行業務を行う会社」のことを指していました。

具体的には、企業そのものや企業の製品、サービスなどを効果的にアピールするために、さまざまな施策を提案し実行していく仕事を行います。

ニュースや情報として取り上げてもらうメディアを選定し、メディアに掲載してもらうために行う活動を広報活動と言います。

こうしたPR会社の広報活動によって、テレビやラジオ、新聞社、週刊誌、専門月間雑誌などから取材の申し込みや、記者会見の機会を得られたりとすると、そのPR活動は成功となります。

近年は、情報化社会の進展により、扱うメディアもマスメディアに限らず、SNSやオウンドメディア(自社メディア)を通じて、直接ターゲットに情報発信が可能となり、情報伝達の流れに変化が出ています。

そのため、広報PRの手法も変化し、PR会社の業務領域も広がっており、より「戦略的に仕掛けていくPR」が主流となりつつあります。企画を立て、戦略的にメディアを活用し、世の中に情報をPRしていく役割を担う会社と言ってよい存在になりました。

PR会社の仕事内容:PRの仕事

PR会社の仕事内容:PRの仕事

PR会社の仕事内容は、たとえば新商品の特徴を会社自らが発信していくのではなく、テレビや雑誌などで芸能人に紹介してもらったり、FacebookやTwitterなどのソーシャルメディアを活用して、信憑性の高い口コミ情報として拡散させたりすることです。

企業の広報業務を代行しているPR会社の仕事は、プレスリリースの作成、テレビや雑誌などのメディア対応、記者会見、SNS運用、オウンドメディア運用など、多岐にわたる業務を行っています。

また、PRをしたい商品の新たな魅力を打ち出し、例えば「ショウガは体を温める効果がある」といったようなキャンペーンやイベントなどを企画して、そのコンテンツのPR活動を行ったりもします。

人々の関心を探ったり、メディアが取り上げやすい企画を考えたり、情報拡散のための手法を考えるなど、さまざまな創意工夫が必要な仕事です。

一緒にPRの仕事をすることが多いメディアの人たちは、情報や人脈を多く持ち、頭の回転の速い行動力に長けた人が多いと言われます。

それだけに、日々の仕事は刺激的で面白いものになるでしょう。また、PR戦略および戦術の手法も様々です。

「戦略PR」では、企業の宣伝部やマーケティング部などの「商品を売るために取り組む部署」と組み、あらゆる手段のPR活動を通じて情報の拡散に努めます

具体的には、商品の発売を知らせるリリースを発信するだけではなく、その商品が発売時期に話題になるような施策を行い、相乗効果を狙えるように仕掛けを2段階、3段階とつくりこんでいくことが必要でしょう。

SNSなどで徐々に話題になり、発売時には話題が沸騰する状況にしていくのが、戦略PR展開の醍醐味と言えるでしょう。

《手法①》TV PR

TVパブリシティとは、TVの番組の中で商品や店舗などを取り上げてもらうように働きかけるPRの手法のひとつです。

TVCMは、TV番組を録画した人の80%以上がCMをスキップするという調査データもあり、影響力が低下しているのが現状です。またTVCMは制作費や媒体費、つまり費用が高額になる傾向にあり、昨今は費用対効果の観点から、 TVパブリシティという手法で報道番組や情報番組、ドラマなどの番組内で好意的に取り上げてもらう手法の需要が高まっています

《手法②》WEB PR

インターネット、デジタルメディア、デジタルデバイスを活用したPR手法の1つで、昨今、需要が高まっている手法です。

WEB PRはTVPRと比較した際、情報拡散の最大化を実現しやすいと言われています。大手ポータルサイト、ニュースサイト、専門サイトのトップ記事(ニューストピックス)、最近ですとSNS(Facebook、Twitter、Instagramなど)を活用した手法が多く用いられています。

PR会社の職種、職業

PR会社の職種、職業

PR会社の職種は、大まかにメディアプロモーター、営業職(PRコンサルタント)、企画職(PRプランナー)に分かれます。 

メディアプロモーターは、PR会社ならではの職種です。テレビや雑誌、新聞などのメディア会社に足しげく通い、メディアが必要としている情報とクライアントが取り上げてほしい情報をつないでいく仕事です。

営業(PRコンサルタント)は、PRしたい商品を持つクライアントへの営業活動を行い、その商品のPR方法を大まかに提案し、仕事を獲得していきます。

企画職(PRプランナー)は、戦略PRにおいては中心となるポジションです。クライアントの商品がより効果的にPRできるよう、メディアを活用した情報拡散のための企画を考える仕事をしています。

大手では企画部門の専任者がいますが、中小のPR会社では営業やメディアプロモーターが企画立案を兼ねる場合がほとんどです。

PR会社の種類

PR会社の種類

大手と呼べるのは10社ほどで、代表的なのがベクトル、プラップジャパン、共同ピーアール、電通PRコンサルティング、サニーサイドアップ、オズマピーアールといった会社です。

中堅と呼べる会社も成長してきており、こちらはマテリアル、ビルコムなどが挙げられます。 大手以外は、社員数10~20名程度の規模の会社がほとんどのようです。

最近では外資系のPR会社も増えています。また、女性マーケットを専門にしているPR会社、B2Bのテクノロジー専門のPR会社など、専門特化したPR会社も活動しています。

一つの特徴としては、女性が多く活躍している仕事である傾向がみられており、スタッフの女性比率が50%を超える会社が多くなっています。

PR会社の収入

PR会社の収入

従来は、広告業界全体の平均年収よりも少し低いくらいでした。

しかし、戦略PRへの移行でビジネスモデルが変わり、収益モデルのバリエーションが増えたことで、PR会社の収益構造も変わり、社員の年収は上昇傾向にあるようです。

現在では、「30歳で年収450万円程度」が一つの目安となっています。 大手企業では「30歳で年収600万円」というような、広告代理店レベルの給与水準の会社もあります。

ビジネスモデルのバリエーションが広がり、市場も拡大していますので、今後も年収の底上げが期待できる業界といってよさそうです。

PR会社に転職するには?

PR会社に転職するには?

転職市場全体を見ても、弊社が持つ案件数を見ても、営業、プランナー、プロモーターに問わず、ここ数年で求人数は増えています

公益社団法人日本パブリックリレーションズ協会が認定する「PRプランナー資格認定制度」などもありますが、プランナーなどに重視されるのは資格や経験の有無よりは「人間関係をつくっていく力」である傾向にあります。

メディアプロモーターや営業職に関しては、PRの仕事が未経験な方を採用する会社が増えています。企画職の場合は経験が必要ですが、まずは他職種で経験を積み、その後に企画職を目指す方法もあります。

では、具体的にPR会社へ転職するにはどうすればいいの?というと、広告業界に特化した転職エージェントに相談してみることをオススメいたします

一度プロに相談してみることで、自分の市場価値はどの程度なのか?自分にはPR会社へ転職するためのスキルが備わっているのか?ということを確認することができます。

プロの転職も、そのような転職エージェントの1つですので、いつでもお気軽にご相談ください。最新の業界事情をアップデートしてお待ちしております。

 

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小野進一

小野進一

この記事を監修した人 小野進一 株式会社ホールハート代表取締役CEO

大学卒業後、大手クレジット会社、日本最大手の企業信用調査会社を経て宣伝会議へ転職。同グループ内で人材紹介会社の創業社長、宣伝会議取締役を経て、2008年ホールハート創業。広告業界に強力な人脈を持ち、2万人以上の求職者支援の実績。これまでのキャリアを活かした他業界への転職支援実績も豊富。人材業界20年の大ベテランで、裏表のない人懐っこい性格からファンも多い。圧倒的な経験と情報量を裏打ちとした、「人」と「人」を繋げるマッチングが持ち味。一般社団法人マーケターキャリア理事を務めている。 受賞 第7回 日本ヘッドハンター大賞(2014年度) 広告 部門 MVP 第8回 日本ヘッドハンター大賞(2015年度) 広告 部門 MVP DODA Valuable Partner 2018 BEST CONSULTANT賞

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