by依田昂騎
Webデザイナーは情報サービス業!?具体的な仕事内容とその将来性について

制作会社や広告代理店を問わず、Webメディアに関する職種の求人ニーズが高まっています。様々なモノのデジタル化が進む中、Webやインターネットの需要が高まることはもはや必然でしょう。
新聞や雑誌など紙媒体の広告費が横ばい・減少傾向であるのに対し、Webメディアはテレビの次に広告費がかけられたメディアにまで成長していることからも、その必要性を感じさせます。
そんな需要が高まりつつあるWebメディアでの業務を行う職業がWebデザイナーですが、一体どのような職業なのでしょうか?掘り下げていくことにしましょう。現役のデザイナーが解説します。
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目次
Webデザイナーは「情報サービス業」
Webデザイナーは一言で説明すると「サービス業」です。一見すると制作していることに価値があると思われがちですが、それは違います。
接客業では顧客の満足を得ることが大前提ですよね。Webデザイナーでもそれは同じで、顧客に対してデザインというサービスを提供し、満足を得ることが前提なのです。
日々スキルの更新が求められるWebデザイナーの仕事
Webデザイナーの業務内容は、Webページのデザイン、企画設計やコーディングなど多岐にわたります。また、サービスの売り上げやクライアントの成果に貢献することも同時に求められるのが近年の傾向です。
10年前のWebデザイナーなら、ディレクターからの指示のもと、Photoshopでワイヤーフレームを作ったりデザインをしたりなど分業に終始していたかもしれません。
それが2015年頃になると、コーディングが主な業務へと変化します。特にCSSに関しては必須レベルとなり、またjQueryやWordPressなどの普及により、これらのツールの重要性も上がってきました。
近年ではJSフレームワークの登場により、HTML、CSS、JavaScript、などを使いこなすフロントエンドの知識が重要視されてきた傾向にあります。
また、バージョン管理システムであるGitの需要が高まり、WebデザイナーにもGitの利用が求められるケースも増えてきました。
このような背景をみると、Webデザイナーは新たなツール・フレームワークの登場に合わせ、日々トレンドやスキルを更新し続ける必要があることが分かります。
必要とされる能力とニーズの変化
Webデザイナーとエンジニアの境界線は今後薄くなっていきますなぜなら、
- コーディング知識
- コミュニケーションスキル
この2つの能力が大きく求められていく事になるからです。順番に見ていきましょう。
コーディング知識は必須レベルになる
元々は、ビジュアルをデザインする「デザイナー」と、システムを構築する「エンジニア」は異なる職業とされていました。
しかし、ひと昔前の静止画ベースのWebサイトからは一転、現在はインタラクティブな演出やモーショングラフィック、マイクロアニメーションなど、デザインとコーディングが密接に関わる部分が増えてきていますよね。
そのような背景から推測すると、今後Webデザイナーは、ある程度のコーディング知識はもはや必須レベルとなってくると考えられます。
コミュニケーションスキルも重要
また、センスのあるWebデザインはもちろん、ユーザーを意識した機能性・視認性も求められてくるでしょう。
商用サイトが提供するサービスや情報の種類、コンテンツの意図などを理解した上で、最適なデザインを制作し提案する能力が、Webデザイナーには求められているのです。
また、クライアントに対してデザインの意図を説明できるコミュニケーションスキルも同時に高めていくと、仕事の幅も広がるでしょう。
Webデザイナーになるには?
最初からフリーで働くWebデザイナーも多いですが、まずはWeb系の制作会社に入社し、経験を積むのが一般的です。
それ以外にも、自社でWebサービスを展開している企業やベンチャー企業などに入り経験を積むのも良いですね。
最近では、Webデザイナーの求人の需要が高まり、「未経験可」のケースも増えてきました。とはいっても、ある程度の基礎知識を身につけておくに越したことはありません。
Webデザイナーはビジュアルデザインを含め、UIデザイン、情報設計、体験設計など、幅広いスキルが必要です。
そのため、 企業によってWebデザイナーに求めるスキルや役割に違いがあります。自分が経験してきたことや、やりたいことがどの領域に当たるのか、転職する際は十分チェックしておきたいところです。
年収の現状
転職関連のクチコミ情報を提供する転職会議によると、Webデザイナーの平均年収は350万円前後といわれています。
もちろん、持っているスキルによって給与のベースは変わります。高いニーズのあるスキルを持った人なら、年齢や経験年数に関わらず平均以上の給与を貰う人も多く存在します。
年収はスキルの需要と供給で変わる
Webデザインのスキルに関しては、インターネットで検索すればいくらでも情報が出てくるので、現代では非常に学びやすい環境です。
そのため、以前に比べ参入のレベルが下がり、競争率の高さがグッと上がっているのが現状です。また、IT業界からWebデザイナーへ転職する人が増えているのも影響しているでしょう。
スキルと人が飽和すれば、制作単価や平均給与が下がっていくのは必然です。そのため、市場での需要の高いスキルを持っていないと、平均年収を超えることは難しくなるでしょう。
需要のある場所に行くという手もあり
誤解のないように補足しておくと、利益に直結しなければ、どんなに高度なスキルを持っていたとしても給与はそれほど上がりません。
ただし、その企業が必要としているニーズの高いスキルを持っていれば、平均年収を超えていくことも難しくないでしょう。
キャリアパスは大きく分けて3種類
働く上で気になるのが、将来性。ある程度の年齢になれば誰でも気になる部分ですが、一体どのようなキャリアパスがあるのでしょうか。大きく分けて3つの選択肢があります。
①Webデザイナー上位職へ
これまでのWebデザインの知識を活かし上位職であるWebディレクターやプロジェクトマネージャーへと進む、というパターンです。
情報設計のプロとして、Webデザイナーをまとめつつ、事業KPIの達成のため、スケジュールや工数管理を行うのがこの役職の仕事です。
人を動かすための能力や交渉力・バランス感覚が重要となってきます。
②視覚表現のスキルを磨く道へ進む
デザイナー的スキルを極めていく、というパターンです。例えば、アートディレクターやプロジェクトマネージャーがあります。
視覚表現の部分の責任者となり、デザイナーの総括を担当します。こちらもWebディレクター同様、コミュニケーションスキルが重要になってくるでしょう。
③ITエンジニアに進む
Webデザイナーとして得たスキルを活用し、ITエンジニアの道を極めるパターンです。
例えば、ユーザー体験を演出するUI/UXデザイナーや、インターフェイスを構築するマークアップエンジニアなどのスキルを極めつつ、最終的にはフロントエンジニアとして活躍していきます。
コーディングが何より好きで、技術面を極めていきたいと考えるWebデザイナーにおすすめです。
まとめ 今後のWebデザイナーとしての生存戦略
今後Webデザイナーとして生きていくならば、シンプルな「強み」を持つべきです。
ニーズのあるスキルを持つことはもちろん、「自分にはどんなスキルがあり、それがどうサービス向上をさせるのか」を論理的に説明できる能力も同時に必要でしょう。 また、スキルの掛け合わせも強いですね。
例えば「SEOの知識×デザイン」であれば、アフィリエイト業界に強いWebデザイナーになれるので、強みが曖昧なWebデザイナーよりも企業からの評価もグッと上がるはずです。
また、「デザイン×Webマーケティング」なら、サイト運営を丸々任せられるWebデザイナーとして需要がグッと上がります。
「これを学んでおけばOKです」といったような簡単な業界ではないですが、逆に考えれば変化に柔軟に対応できる人は向いている職種といえます。
IT業界もまだまだ成長途中で、仕事自体がなくなることはまず考えられませんし、市場のニーズに合わせたスキルチェンジをしつつ、これまでのスキルをどんどん掛け合わせれば、長期的な面で不安が少なくなります。
Webデザイナーとしてのキャリアに関して悩まれた際は、お気軽にプロの転職のコンサルタントにご相談ください。
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