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業界ナレッジ

by飯田賢平 飯田賢平

業務内容と強みから紐解く、広告会社とPR会社の違い!

広告会社とPR会社について、明確な違いをご存知でしょうか。 この2つは、宣伝活動に従事するという意味では似たような業務を行っていますが、携わり方が異なります。

両者の違いを知りたい方のために、広告とPRの業務内容とその強みをそれぞれ取り上げて、会社の違いを説明してみました。会社のスタンスを知ると、両社の違いが読み取れます。

広告とは?

広告は、「広く世間に知らせること」という意味です。また、売り出したい商品・サービスを、新聞や雑誌、テレビ・ラジオ、ネットなどのメディアを通じて紹介する手法とも言えます。

広告は、知って欲しい情報を、多くの人に伝えることができるため、特に企業が新しい商品やサービスを売り出す場合には、かならずと言っていいほど使われています。

ある企業が新製品を売り出すケースを想像してみましょう。

企業は、ユーザーの特徴(年齢・嗜好・性別など)を細かく分析し、それに基づいて商品を開発しています。

そのため発売後は、購入して欲しいそれらの人たちに向けて、新しい商品の情報を知らせなくはいけません。興味のない人たちに商品を知ってもらっても、購入にはつなげられないからです。

そこで、新聞・雑誌などの活字媒体や、テレビ・ラジオ、ネットなどのメディアを利用して、特定の層に向けた情報を発信し、購入を促します。

広告の特徴は、ユーザーが情報を得るために何度もお店に足を運んだり、専門紙やネットなどで情報を探したりといった労力を求めないことです。

何気なく見ているテレビや、購読している新聞、検索サイトを思い出してください。 これらのメディアには、CM(コマーシャル)や広告ページ、バナー広告などがかならず挿入されています。

日常生活を送る中で、広告を通じてごく自然に情報が伝えられているのです。

自社のホームページやFacebook、Instagram、Twitterだけではどうしても人の目に留まりにくく、伝達の機会を数多く求めることは期待できません。

そのため、新製品・新サービスの購買・利用の情報をしっかり伝えられるよう、広告を利用した宣伝が行われているのです。

このように広告とは、対象者に情報を届けるだけでなく、対象者が自主的に情報を求めていかなくても入手できる宣伝手法と言えます。

広告会社はどのような会社?

広告会社は、広告代理店とも呼ばれています。顧客である企業とメディアをつなぐ役割、と言えばわかりやすいでしょう。

業務の内容は、メディアを通じて顧客から受け取った情報を宣伝することです。企業から新製品の宣伝を頼まれると、顧客が望むターゲットに情報が伝わるよう、宣伝する最適の媒体を選定し、広告枠(スペースや時間枠)を購入します。

そして確保した雑誌・テレビ・ネットなどから情報を発信するのです。 広告会社には、企業から宣伝費用が支払われます。

これには、広告枠を購入した際の手数料が含まれています。広告会社は、情報を伝えたい顧客とメディアなどの媒体との間に立って、適切な広告枠を提供することを主な業務としているのです。

またそのほかの業務として、宣伝する際の文章・コピーの作成やビジュアルのデザインなどが挙げられます。

顧客は商品やサービスを作ることはできても、テレビやラジオで流すCMや、新聞・雑誌に載せる広告、ネットに貼るバナーの制作は専門外という場合が大半です。

そこで、広告会社が広告枠の提供と合わせて、こうした制作物も一手に引き受けることが少なくありません。

つまり広告会社の役割は、「顧客の要望に合わせて広告枠を使って行うすべての業務を代行すること」となります。

PRとは?

PRとは、public relationsの略です。企業などが自社の活動を広く伝えて、社会からの理解を得る活動を意味しています。

この中には、自社製品やサービスの情報も含まれ、広告と同じように、販売促進や売り上げアップに貢献することを期待された内容を含むものもあります。

ただし広告と違うのは、情報の伝え方です。広告ではメディアの広告枠や時間帯を購入し、希望する場所やタイミングで情報を伝えていくのに対し、PRではメディアに対し、その情報の価値を伝え、記事や番組の中で取り上げてもらう働きかけを行います。

そのため、メディアで取り上げるかどうかは、メディア側がその情報の価値を客観的に判断して決めることになります。

しかし、PRには広告にはないメリットもあります。メディアの広告枠や時間帯を購入するわけではないので、広告費用が発生しません。

また、情報が新聞・雑誌やテレビなどの影響力のあるメディアで取り上げられれば、信頼性が高いと評価され、購入や利用がさらに促され、結果として広告と同じような高い宣伝効果が得られるのです。

このように、PRとは、メディアを利用した情報発信のひとつと言えます。

PR会社とはどのような会社?

PR会社とは、企業や団体の広報部門に代わって、商品やサービスの情報発信を行う会社です。企業の広報活動を、その道のプロが行うと言えば、わかりやすいでしょう。

PR会社は、プレスリリースなどの作成やそれを取り上げてもらうためのパブリシティ活動(メディアへ取り上げてもらうための働きかけ)のほかに、SNSを通じた情報発信や、PR戦略の立案、市場調査なども含まれます。 企業によってはこうした活動にノウハウがなかったり、予算や人材を割けられないケースも少なくありません。

広報を得意とするPR会社に任せることによって、自社で行うよりも高い費用対効果を得られるのです。

PR活動を行ったからといって、伝えたい情報がかならず社会に受け入れられるとは限りません。

発信した情報はメディアに取り上げられるだけの価値を持ったものか、情報をどう加工してアピールするかにも左右されます。

そのため、得られる効果はPR会社や社員の経験や力量、そもそも前提にあるPR戦略によっても変わってきます。

広告会社・PR会社、それぞれの強みは?

広告会社の強みは、新製品などの情報をターゲットとなる購買層へピンポイント、かつ大量に送れるためのノウハウやスキルを有している点です。

情報を発信する時間や媒体が適切に選べるので、顧客である企業にとっては、商品の購入・サービス利用へのダイレクトな情報伝達が見込めます。

さらに、売り上げへの効果がおおよそ見極められる点も強みのひとつです。 広告による宣伝は、どのメディアに登場させるかをあらかじめ決めて実施します。

売り上げへの効果がなかなか現れない場合は、広告を展開する時間帯や媒体への細かな軌道修正も可能です。

これに対しPR会社の強みは、宣伝費用を抑えつつインパクトのある情報提供を行うためのサポートが得られる点です。

広告会社とは違い、雑誌・テレビなどの媒体が提供する広告枠は利用しません。自社のホームページやプレスリリースなどを活用してメディアへの露出を促し、知って欲しい・広めたい情報を伝えます。

そのため、広告の掲載にかかる費用を抑えられるのです。また、その情報がメディアに取り上げられると、情報の信頼性が高まり、さらに商品やサービスの購入が促進されます。

広告会社とPR会社の違い

広告会社の業務は、紙媒体・テレビ・ラジオ・ネットなどの広告枠を使った宣伝です。顧客が紹介したい内容にふさわしい場所を提供し、宣伝を行います。

これに対して、PR会社は、企業に代わって広報を担当する業務です。ホームページの更新、プレスリリースの掲載、SNSを利用した情報発信などでメディアに取り上げてもらうよう働きかけます。

どちらの会社も、担当する顧客の情報を世間に広めていく点では同じような業務ですが、メディアが取り上げるまでの時間と取り上げられる場所が違います。

広告会社では、メディアから広告展開のためのスペースや時間枠を購入し、顧客に提供します。

企業がそれらの内容をあらかじめ指定することで、企業の意図した広告枠を使って情報を伝えることが可能です。

一方、PR会社は、企業の自社サイトやプレスリリースなどを通じて、情報をメディアに取り上げてもらう活動を行います。

情報価値を判断するのはメディア側であるため、興味を持ってもらえないと取り上げてもらえず、大勢の対象者に伝わりません。

また、取り上げてもらう場所や時間を指定することもできません。しかし取り上げられれば、受け手は確かな情報だと認識し、製品の購入やサービスの利用の後押しとなります。

まとめ

広告会社とPR会社の違いを、業務の内容とそれぞれが持つ強みを取り上げて紹介しました。両社の違いは、宣伝の仕方に見られます。

広告会社は「メディアの広告枠を利用した宣伝」、PR会社は「企業の広報活動を通じた宣伝」です。 広告とPRの意味からも、2つの会社の違いを理解できたかと思います。

ただ、広告会社でもPRの仕事を請け負う場合もあるので、両社を明確に分けることは難しくなっているのが、現状と言えます。

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飯田賢平

飯田賢平

この記事を監修した人 飯田賢平 取締役COO/Exective consultant

理系の大学卒業後、電機メーカーから宣伝会議グループに営業職として転職。2008年に代表の小野とホールハート創業。広告・PR・ベンチャーなど幅広く企業の採用に携わる。特にベンチャー・スタートアップとの経営陣とのネットワークを持つ。キャリアに関する「アニキ」のような存在になり、転職後も飲みに行くような関係になること多数。1982年生まれ。

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