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業界ナレッジ

by小野進一 小野進一

【転職市場の今】2020年10月発表「転職市況」(プロの転職/株式会社ホールハート)

2020年10月発表「転職市況」(プロの転職/株式会社ホールハート)

広告/マーケティング・IT業界の転職エージェントサービス「プロの転職」(produced by株式会社ホールハート)は、デジタル時代におけるキャリア形成のヒントがプロのコンサルタントから得られる転職エージェントサービスです。

本記事では、アフターコロナとビフォーコロナをふくめた2020年9月の転職市場の全体観を振り返りながら、業界の特徴的な動き、10月の転職市況予想を解説します。

転職エージェント野崎大輔のバストアップ写真

【プロフィール】

野崎大輔 キャリアコンサルタント/プロの転職運営統括

デジタル時代で10年後も勝ち続けるキャリア設計を支援する白メガネ。転職/副業/就活/イベント企画を横断したコンサルティングに従事。リクルートの人材ビジネス、博報堂DY系アイレップ等を経て現職。デジタル知見を活かしたマッチングが得意。趣味は面接同席。MarkeZine「白メガネ野崎が突撃!」連載中。

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2020年10月の転職市況

4月、5月でほぼ全職種に渡って大きく落ち込んだ転職市場ですが、6月以降は特定の分野をのぞき、回復傾向にあります。しかし、10月もやはりコロナ禍の影響により、全体的に求人数自体が落ちています。

引き続き採用は抑制傾向

売り上げが厳しくなっている会社が多く、採用は抑制傾向。リモート環境の中では採用をしても育成がしづらい事情も重なり、大手を中心に人材紹介企業各社が広告出稿を抑制した結果、採用媒体への求職者の登録も減っています。そのため、業界全体の動きが鈍化傾向にあります。1年前だったら転職先が間違いなく決まっていたであろうレベルの方でも、現状はご紹介先がない事態も起きています。

第二新卒の業界変更は難易度が高い

特に第二新卒領域の影響が非常に大きく、金融、人材、不動産業界の無形商材を扱う3年目くらいまでの若手営業職で、ベンチャーマインドをお持ちの方が、業界を転換して成長産業であったIT/Web系に転職することが多かったのですが、書類選考も通過しないような状況が続いています。若手の業界変更は難易度が高いでしょう。

即戦力採用中心の動き

一方で、「ライバルが減っている今こそ普段なら出会えない人材に出会える」と気づき、その余裕のある企業は採用活動を再開してきています。いまアクティブに動いている企業は、この環境下でも攻められる基盤がある企業で、いわゆる「優良企業」の見分けが付きやすくなっているといえます。

転職市場の停滞感は当面のあいだ続き、即戦力採用を中心とした動きになっていくでしょう。

バックオフィス系などの売上に直結しづらい部門や、戦略PRといった売上につながるまでに時間がかかるポジションは、採用のプライオリティが下がってしまっています。また、外資系はおしなべて難しい状況です。日本では好調でも本国では厳しい状況になっている企業もしばしば。ジャパン法人の社員が一斉にレイオフの対象になる状況も出てきています。

 

<2020年10月の業界/領域別 転職求人ニーズ予測>

2020年秋の領域別転職求人ニーズ予測一覧表

<厚生労働省発表>一般職業紹介状況

2020年10月2日に厚生労働省が発表した一般職業紹介状況(令和2年8月分)によりますと、有効求人倍率は全国平均で年初来下がり続けています。
東京は1、2月の1.96倍をピークに0.74ポイント下がり、8月は1.22倍となりました。
8月の新規求人は前年同月と比較すると27.8%減。産業別にみると、宿泊業,飲食サービス業(49.1%減)、生活関連サービス業,娯楽業(41.0%減)、製造業(38.3%減)、情報通信業(34.6%減)、卸売業,小売業(34.0%減)などで減少となっています。

求人、求職及び求人倍率の推移

出典:厚生労働省「一般職業紹介状況(令和2年8月分)について」

 

ニーズの集まっている人材は「即戦力」

「育成する余裕はない」という判断で即戦力採用に切り替わってきていて、競合他社同業他社ご出身の方を求める企業が増えています。以前から各社デジタル化に関する課題感は持っていたものの、コロナ禍の影響で半強制的に事業のデジタルトランスフォーメーションを本腰を入れて進めている状況です。

徐々に実行支援部分のニーズが上がってきており、例えば、データ基盤を作ってデータ収集をしながらパーソナライズ設計ができるような、マーケティングの絵が描けて、更にそれを実行支援して、自走できるような人たちにニーズが集まっています。1人の方に複数の内定が集中して各社から引く手あまたになっているのが実際です。

採用面接の場でも、下記4つのポイントが重要になります。

  • 「即戦力」への意識
  • 早期成長していくモチベーション
  • どれだけ自分がやってきたことが活かせるかの提案
  • 相手のビジネスモデルの現状理解

「プロの転職」はリクルーター/キャリアアドバイザーを1人が兼任する両面型で、企業理解度の高いコンサルタントが揃っております。転職をお考えの方はぜひご相談ください。

第二新卒、若手、未経験でチャレンジしたい方は

逆に第二新卒、若手、未経験層はニーズが大きかったところから一転、求人がほとんどなくなってしまったので、もしマーケティングやIT/WEB業界にチャレンジしたい方は、いま転職を急ぐよりも、リモート勤務などで生み出された時間を使って下記のようなことをやってみると良いでしょう。

例)

  • Instagramのプライベートアカウントで、最短でフォロワー1万人をつくる
  • YouTubeチャンネルを自分で開設、どういう動画、タイトル、サムネイルがフォロワーが増えるか学ぶ

実務経験そのものではないですが、近い経験を積むことで、面接では「どれだけ不動産を売ってきた」という話よりも、この様なアンテナを張ってキャッチアップをしてきた話の方が、引きになります。

【実例】

未経験者は採用しないと言っていた企業が、TwitterやInstagramでフォロワーを増やした経験値がある方に会ってみて可能性を感じて、「未経験不採用」方針を撤回して内定に至った

どの会社からも欲しがられる人材は「データ設計」と「売上を作ってくれそう」な人

現状どの会社からも欲しがられる人材、それは「データ設計」まわりの人材で、この方たちは動くだけで各社から欲しがられる状況になっています。

  • 自社が持っているデータを生かすためにはどのMAを導入するべきなのか?
  • どのようなサードパーティを設計もしくは自社で運用してデータを貯めていくのか?

このような設計及び運用のディレクションとそれを先導できる人たちは、コンサルもベンダーも事業会社も、各社から非常にニーズが強くなっています。

また、どの会社もいま、目先の売り上げがほしい状況になっているので、何かしら売上を上げられる、初月から滑走路短く垂直で立ち上がれそうな方は引きがあります。

【実例】

自社媒体の広告枠の売上をほぼ一人でつくっていた若手営業職。経験値は自社の広告枠のタイアップのセールスのみで狭かったが、バイタリティと「売上を作ってくれそう」というポテンシャルで各社から多数のオファーを獲得

「売上を作ってくれそう感」はとても大事です。マーケティングでも、デジタル化によって売上への貢献が可視化されやすくなっているので、マーケティングで売上を高められる人の需要も上がっています。

オンライン化にともなう変化

リモートワークを継続するか出社に戻すかは経営判断の分かれるところですが、リモート体制が当たり前になってくると同じ場所に居合わせなくても仕事ができる状態がインフラとして整ってきます。

自宅に居ながらにして副業解禁でキャリアを広げていったり、職域を広げていったりすることがやりやすくなるでしょう。

面接は半分以上オンライン、オンラインだけで完結する企業も

中途採用面接の半分以上がオンラインになっているので、慣れておくために、オンライン面接やオンラインミーティングの場数を踏んでおくことは必要です。入ってくる情報が少ない分、事前の調査に割く時間も重要になるでしょう。

極論、カメラに映らなければ資料を出力して手元に置いておいても良いと思います。オススメはしないですが、志望動機を書き起こして画面の横に貼っておくといった、通常の面接とは違う手法をとることも可能です。

オンラインとオフラインではコミュニケーションの仕方が違うのは、面接も同じです。

オンライン環境下でニーズが集まっている人材

より物理的距離があるケースが増えるので、下記のような「仕組み化」ができる方にニーズが集まっています。

  • リモート環境下におけるカスタマーサクセスチーム立ち上げの体制構築ができる
  • チームメンバーがちゃんと稼働していく状況を管理・マネジメントしながら、サービスを改善したり働き方のクオリティを高めていけるような管理者、リーダー

Q&A

現在の転職市況で注目されていることやトレンドについて、コンサルタントとの面談の現場で実際に寄せられるご質問などをQ&A形式でお応えします。

 

転職市場における「即戦力」の基準とは?

  • 初月から担当をアサインできる
  • 自走できるイメージがわく人
  • やってきた経験値をそのままベースにして働ける人
  • 業界や商材のキャッチアップさえできればすぐに戦える人

コロナ禍でも積極的に身経験採用などをおこなっているのはどんな会社ですか?

  • EC、D2C、通販領域
  • DX領域
  • エンジニア

この領域は、良い人がいれば即採用したいと考えている企業が非常に多いですし、転職サイトに登録すれば恐らくものすごい数のスカウトがくるでしょう。

書類通過しやすい経験や、注目されるキーワードは?

  • DX系のワード(DX、SFA/MAなどの具体的商品名を出してデータ設計など)
  • データ基盤構築
  • 未経験の場合は、実務経験がなくても日頃のアクション(例:個人のYouTubeで収益を上げているなど)

逆に、いま現状だと注目されづらい人は?

  • 店頭プロモーション系
  • リアルイベント系
  • お金になるまでが長い事柄(ブランドコミュニケーションや戦略PRなど)

広告/マーケティング・IT業界の転職エージェントサービス「プロの転職」(produced by株式会社ホールハート)は、デジタル時代におけるキャリア形成のヒントがプロのコンサルタントから得られる転職エージェントサービスです。

業界に精通したコンサルタントが担当させていただきますので、キャリアや転職にお悩みの方は、是非ご相談ください。

【特に得意とする領域】

・営業職(アカウントプランナー、アカウントエグゼクティブ)

・マーケティング領域(広告運用や設計を担当するストラテジックプランナーも含む)

・WEBまわり(WEBディレクター、WEBプロデューサー)

広告/マーケティング・IT業界の転職支援に強いエージェントサービス「プロの転職(旧:シンアド転職エージェント)」では、キャリアの志向性や実現したいことなどを丁寧にヒアリングさせていただいた上での「一分の一」のマッチングを目指してご提案しております。

<プロの転職が選ばれる3つの理由>

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小野進一

小野進一

この記事を監修した人 小野進一 株式会社ホールハート CEO

大学卒業後、大手クレジット会社、日本最大手の企業信用調査会社を経て宣伝会議へ転職。同グループ内で人材紹介会社の創業社長、宣伝会議取締役を経て、2008年ホールハート創業。広告業界に強力な人脈を持ち、2万人以上の求職者支援の実績。これまでのキャリアを活かした他業界への転職支援実績も豊富。人材業界20年の大ベテランで、裏表のない人懐っこい性格からファンも多い。圧倒的な経験と情報量を裏打ちとした、「人」と「人」を繋げるマッチングが持ち味。一般社団法人マーケターキャリア理事を務めている。 受賞 第7回 日本ヘッドハンター大賞(2014年度) 広告 部門 MVP 第8回 日本ヘッドハンター大賞(2015年度) 広告 部門 MVP DODA Valuable Partner 2018 BEST CONSULTANT賞

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