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転職ノウハウ

by飯田賢平 飯田賢平

転職したら終わりじゃない!ベンチャー転職で成功する4つのポイント

ベンチャー企業には、まだ世の中にない新しい事業を打ち出し、努力を重ねて大きな成果を上げたい人が大勢集まります。

その前向きな姿勢を持っている人に囲まれた環境で頑張って成功を遂げたい人もいるでしょう。

そんな魅力をもつ企業に転職して成功を勝ち取るには、どのようなポイントを押さえれば良いのでしょうか?この記事では、そのポイントを丁寧に解説していきます。

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ベンチャー企業の人材募集は即戦力が基本

ベンチャー企業での人材募集は即戦力が基本

即戦力しか採用していない

まずベンチャー企業への転職に成功する上で認識しておかなければならないのが、基本的には即戦力しか採用していないということです。

必要最低限の人材で事業を進めていくのがベンチャー企業としては当たり前のやり方で、経費の中でも最も大きな割合を占める人件費をいかに切り詰めながら事業を予定通りに進めるかが重要視されています。

未経験者を雇って現場で教育するような余裕はほとんどないのが当然で、これをやって欲しいと言われたらスムーズに取りかかれるようなスキルのある人が求められています。

つまり、今までほとんど経験がないような仕事をベンチャー企業でやりたいと思っても断られてしまうのが普通です。

自走力が求められる

一方、ただ言われた通りの仕事ができる人もあまり歓迎されません。ベンチャー企業では社員全員が一体となって同じ目標に向かって進んでいく気持ちを持つことが重要になります。

  • どうすればこのプロジェクトを成功させられるか?
  • 重要な役割を果たしているメンバーの負担をいかにして軽減するか?
  • 頑張っているけれど成果が出ない同僚をいかにして後押しするか?

などといったことを常に考えながら働くのが基本になっているのです。

自分の任された範囲内の仕事はこなすのが当然で、それにプラスアルファの仕事をして周囲の負担を軽減したり、事業の展望を明るくしたりすることができる人材が求められています。

多能な人材が歓迎される

このように即戦力なだけでなく、多能な人材がベンチャー企業では歓迎されます。 現場では一人二役どころか三役や四役をこなさなければならないことも珍しくありません。

経理と人事を兼任したり、研究と営業を同時並行でおこなったりするのが典型例です。

もともと専門としていた業務は一人で行い、あまり経験がないけれど現場で必要な仕事はベテランの社員と相談しながら進めるというのがよくあるパターンです。

そのうちにいくつもの業務を同時にこなすようになり、会社にとって欠かせないポジションを確立できます。すると経営者も昇進や昇給で対応し、さらには役員として抜擢されることもあるのです。

強みを活かせるベンチャー企業を選ぼう

強みを活かせるベンチャー企業を選ぼう

能力を最大限に活かせる企業を選ぶ

ベンチャー企業に転職したいと考えているのなら、戦力になるかどうかを厳しく見られていることを十分に理解して対策を立てるのが必須です。

今までのキャリアや経験から判断してどんな強みを持っているのかをまず自己分析しましょう。そして、その強みを活かせる企業を探して転職するのが重要です。

通常は異職種への転職は困難で、今まで培ってきたキャリアを活かせるところを選ばないと書類選考すら通過できないでしょう。

例えばエンジニアとして働いてきたとしても、ネットワークエンジニアだった人がデータベースエンジニアとして働けることはあまりありません。

今まで育んできた能力を真っ向から使える企業を選ぶ必要があるのです。

自分の強みを企業に納得させる

そしてもう1つ重要なのが、自分の強みを書類、面接のどちらでも相手に納得してもらえるようにすることです。

ベンチャー企業では人材採用にコストをかけられない状況にある場合も多く、面接に呼ぶのにも慎重になります。

書類の時点で厳選してしまい、本当に採用になる可能性が高い人材にだけ面接のオファーを出すことが多いのです。

そのため、書類ベースで確かに現場で即戦力になる力を持っているはずだと納得させるのが必須となっています。

履歴書に記載する資格や特技を厳選し、さらに職務経歴書には志望先の企業で確かに活躍できるだろうと思ってもらえるような成果を明記しておくのが賢明です。

そして、その詳細を面接でアピールすれば採用に近づくことができます。

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企業理念に共感できるかを考えよう

企業理念に共感できるかを考えよう

自分の強みを活かせる企業を見つけて応募し、無事に内定を得ることができたとします。

それで確かに転職は成功かもしれませんが、実際に入社してみると思っていたような働き方ができないこともあります。

特に経営者や上司から課せられる業務内容、職場の人間関係で悩む人は少なくありません。ベンチャー企業では新しいことを事業としていて、その内容ややり方に共感している人が集まっています。

転職先の候補にするときには新しいこととは一体何か、それに対してどのように取り組もうとしているのかをしっかりと理解しておく必要があるのです。

そして、その内容や取り組み方に自分が共感できる企業を選ぶことが欠かせません。どんなベンチャー企業なのかを理解する上で最も役に立つのが企業理念です。

企業によってミッション、ビジョンなどといった名称になっていることもありますが、この企業の存在意義は何なのか、どんな会社になりたいのか、社会に対してどんなことをしていくのかが示されています。

この内容を確認し、確かにこのような考え方を持っている人たちとなら苦難の道も進んでいくことができると思える企業を選びましょう。

社員になったときのアイデンティティーとも言えるもので、現場によっては企業理念をかなり重視しています。

自分もこういう考え方で働きたいという理念を打ち立てている企業を選べばきっとモチベーションも上がるでしょう。

ベンチャー企業のステージを知ろう

ベンチャー企業のステージを知ろう

ステージの経過

ベンチャー企業に転職して成功するためには、転職先の企業がどのようなステージにあるのかを理解しておくことも大切です。

スタートアップ期

ベンチャー企業で働いたことがない人が持っているイメージがマッチするのはスタートアップの段階でしょう。

この事業を展開すればきっと利益を得られるはずだと考えて、最低限の事業基盤を整え、必要な人材を確保して事業を始めた段階のベンチャー企業です。

スタートアップベンチャーは会社のインフラ作りもする必要がある大変さもある反面、全てをこれから作り上げられる魅力もあります。

成長期

スタートアップの時期を過ぎるとベンチャー企業は成長期に入ります。

事業内容によって成長のあり方にもかなりの違いがありますが、新しいことを事業化するための準備期間を経て、売り上げをついに達成するというのがこの段階です。

安定期

そして、次に安定期に入り、売り上げが安定して入るようになって予算を明確な形で立てられるようになってきます。

この段階になると株式上場を目指すか、このまま未上場企業として事業を続けるか、M&Aをするかなどといった検討を始めることになるでしょう。

ステージごとの役割

このようなステージの違いによって転職で現場に入ってきた人の役割にもかなり違いがあります。

スタートアップ期

スタートアップ段階のバックオフィスでは業務システム作りを行い、現場ではこれを事業にしようと決めたものを具現化するのに注力するのが一般的です。

新しいものを生み出すことに魅力が大きい時期と言えるでしょう。

成長期

一方、成長期に入ると売り上げが出ることで顧客とのつながりも強くなり、ニーズに応えるためにはどうしたら良いかといった顧客視点での事業展開をするようになります。

元々のアイディアをさらに拡張していくスタンスで仕事をすることになるのが特徴です。既存のものを広げてより良いものにするというのが好きな人に向いています。

安定期

そして、安定期に入ると企業の方針によってどんな役割を果たすべきかが大きく変わります。

上場するならそのための制度改革や現場の意識改革が必要になり、M&Aをするなら企業としての強みをはっきりとさせることが必須になるでしょう。

未上場企業として事業を続けるには成長期と基本的には同じ方針で仕事をすることになりますが、より幅を広げていくために新しいものを生み出していかなければなりません。

安定期に入ったベンチャー企業を候補にするときには将来展望をどう考えているかを面接で聞き、その方針に納得できるところを選ぶのが賢明です。

このように、ベンチャー企業のステージによって向き不向き、あるいは好みに合うか合わないかが異なります。その点をきちんと認識した上で転職先を選ぶのが重要なのです。

間に立ってマッチングをしてくれるエージェントを利用するなどの工夫をして、「是非ともここで働いて企業としても個人としても成功したい」と思える職場を選び出しましょう。

まとめ 事業に共感できるベンチャー企業に即戦力として転職しよう

【まとめ】事業に共感できるベンチャー企業に即戦力として転職しよう

ベンチャー企業では新しいことに取り組むエネルギーを持っていて、即戦力として働けるスキルがある人が求められています。

転職して成功を遂げるためには、自分の強みを活かせる企業を選ぶことが必須です。

そして、企業理念に共感できることや、ベンチャー企業のステージによる現場の違いも考慮し、しっかりと自分の価値観にマッチする企業に転職するのが成功の秘訣です。

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飯田賢平

飯田賢平

この記事を監修した人 飯田賢平 取締役COO/Exective consultant

理系の大学卒業後、電機メーカーから宣伝会議グループに営業職として転職。2008年に代表の小野とホールハート創業。広告・PR・ベンチャーなど幅広く企業の採用に携わる。特にベンチャー・スタートアップとの経営陣とのネットワークを持つ。キャリアに関する「アニキ」のような存在になり、転職後も飲みに行くような関係になること多数。1982年生まれ。

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