byプロテンMZ編集部
収入もプライベートも大切。ワークライフバランスは成り立つか?
昨今、問題になっている広告業界における仕事とプライベートとのバランス。
それはまさに、ちまたで話題のワークライフバランスの問題なのですが、一言でバランス、といっても広告業界に限らず、オンとオフをハーフハーフで成り立たせる仕事があり得るのでしょうか。
目次
ワークライフバランスが成り立っている業種は?
広告業界、といっても代理店から制作会社まで幅広く、その仕事の形態も多岐に渡ります。
そのなかで、どの業種がワークライフバランスが成り立っているか、とは言い切れませんが、お金は稼げるけれどもプライベートを投げうることになる、という割合いが概して高いのが広告業界の実態ではないでしょうか。
とはいえ、高収入でありながらプライベートの時間も考慮した制度を導入するという優秀な会社が存在していることも事実です。
ですが、そのような会社は大企業の割合が高く、まずそうした会社に入るのが至難の業です。
新卒で入社するとしても、いまだに有名な大学を卒業していることが暗黙の条件となり、中途で入る場合も、前職で華やかな経歴を残すか、広告業界のコンクールで受賞を果たす、などの難題をクリアしておく必要があります。
つまり、ワークライフバランスが成り立つ広告業界の会社は希少だ、ということがいえるのです。
低収入だけれどもプライベートが確保できる、というケース
実はこうしたケースは、割と大きな規模の会社に存在しています。会社の規模が小さければ必然的に働く人数も少ないことが多いので、そうした会社では物理的にマンパワーが足りていません。
ということは残業しなければ仕事が終わらないわけで、確実にプライベートの時間は確保できないのです。
つまり、前述のプライベートが確保できる会社というのは、割と大企業の、余裕のある会社、ということになります。ただし、そうしたケースの場合、正社員かどうかは注意すべき点です。
契約社員の場合は、残業代の問題も含めて拘束時間を取らせないようにするため、自然な流れでプライベートが確保できます。
一定の時間までしか残業代が出ない正社員の場合は、契約社員に比べて残業せざるをえない環境に置かれるでしょう。
ワークライフバランスも収入面も悪い、というケース
とはいえ、ざっと広告業界を見渡せば仕事量に対して収入面が見合わず、残業時間が多い、というのが一般的でしょう。
ただ、100時間超の残業時間でも、その負担を凌ぐほど高収入だという会社は存在します。周知のことだとは思いますが、誰もが知っている広告代理店などはそのケースが多いのが現状です。
(その場合も正社員なのか契約社員なのかで状況は異なります)。
大手広告代理店などのプランナーやプロデューサーなどは激務でありながら、同世代では稼ぐことが難しいような金額を稼ぎますし、世間の人の目に触れやすい派手な仕事に携わることが多く、人によっては得も言われぬやりがいが感じられるでしょう。
広告業界に向いている人は?
広告業界に向いている人は、こうした仕事形態でも大きな幸せが感じられるので、プライベートの充実はどうでもよい、大きな仕事ができればという人には天職だといえます。
また、こうした高額を叩き出すケースとは真逆に、膨大な残業時間を抱えながらも稼ぎが低い、といった一番きついケースも多く存在します。
例えば、中小企業系の制作会社や編集プロダクションなどはその割合が高いと考えられます。代理店から夜に仕事の修正を受けて、翌日の朝に提出する、ということはザラですし、徹夜が横行しているのも現状。
2日続けて会社に泊まり込む、という会社も多く、それでいて収入が低いのですから、摘発してやりたい、という想いを抱えながらも、それよりも忙殺される毎日に流される、という従業員は少なくありません。
とはいえ、そうした会社を経て仕事を学び大きなステップを踏む人も多くいるわけですから、心から広告の仕事が好きであれば耐えられるのかもしれません。
このように広告業界もさまざまですが、仕事の中で何を重視するかは十人十色。
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