byプロテンMZ編集部
マネジメントってどんな仕事?若手敏腕マネージャーに聞いたやりがいと悩み
マネージャーと言えば、部下のモチベーションを管理しながら現場の陣頭指揮を執り、グループをまとめ上げる役割。数字の管理やスケジューリングも重要な仕事です。
しかし、「部下」の側から見れば、その仕事の細部まではなかなか見えないのが実情。「口うるさいばかりで、そんなに仕事をしているふうには見えない」という声まで聞こえてきそうです。
マネージャーの仕事とは、いったいどんなものなのでしょうか? どんな責任を持ち、どんな苦労があり、そしてどんなやりがいが得られるのでしょう?
広告企画から業界きってのハイクオリティなビジュアルづくりまでワンストップで行う株式会社アマナの若手マネージャーに、詳しく教えてもらいました。
プロフィール
2006年4月にアマナに新卒入社。2012年4月にアシスタントマネージャーとなり、2014年10月よりマネージャー職に。現在は11人の部下を抱える。ストレス解消法は週末のサッカー(ポジションはボランチ)と、3歳になった娘と遊ぶこと。
目次
直属の上司のマネジメントに疑問を抱いていた新人時代。しかし…
2006年にアマナに新卒入社し、2014年10月よりマネジャー職に就きました。
それまでもアシスタントマネジャーを1年半務めていましたが、「成田部」という自分の名前がついた部を率いて、11人の部下を持つようになったのはこの時からです。
社会に出たばかりの若い人は、マネジメントというものを理解していないことが多いため、マネージャーを「融通が利かないし、口うるさいだけで、大した仕事をしていない人」というイメージで見ているかもしれません。
実は、新人時代の私もそうでした。当時の私の上司は、全社トップの成績を収めるほどの優秀なプロデューサーでした。
プロデューサーとして尊敬と憧れの対象ではありましたが、モチベーション管理はマネジャーの右腕的な先輩がしてくれることが多く、彼のマネジメントに直接触れることはあまりありませんでした。
でも今は、その上司は「自分の働きを部下に見せることが最大の教育だ」と考えていたのではないか…と思っています。それぐらい、マネジメントのやり方は人それぞれ、なのです。
一つ山を越えるたび部下の顔が輝く。その姿を見るのが喜び
部下11人を擁する「成田部」は、大手広告代理店をメイン顧客とした営業チーム。
TVCMやグラフィック、Webプロモーションなどのクリエイティブ制作に必要なクリエイターのキャスティングや予算・スケジュール・品質等の管理などのアレンジ、ハンドリング業務など、あらゆるビジュアル・コミュニケーション業務を手掛けています。
クライアントからの幅広い要望にスピーディかつクオリティ高く対応する必要があるため、仕事は非常にタフ。時には深夜まで及ぶことも。
しかし、クライアントの要望に応えるべく皆で一致団結し、100%ではなく120%で応えることができたとき、かつプロモーションの結果もついてきたときには、この上ないやりがいを感じますね。
大きな山を一つ越えるごとに、部下の表情に自信がみなぎっていく。 そういう姿を間近で見られるのも、マネージャーの醍醐味です。
部下のモチベーションUPのため、コミュニケーションに力を注ぐ
マネージャーとして気を配っているのは、部下とまめにコミュニケーションを取ること。
職場で雑談をしたり、時には飲みに連れ出すことで、一人ひとりが何を感じ、何を思っているのかをつかみます。
そして、例えば「今の仕事は、自分の志向とは合っていない」と悩んでいるならば、彼のやりたいことにより近い役割はないか考えます。
もちろん仕事ですから、志向に合わない仕事もやってもらわねばならないのですが、今よりも、彼の想いを叶えられる場所はないかを探す努力をします。
目標数字がなかなかクリアできない人に対しては、私が壁打ち相手になり、自分のやり方のどこに問題があるのか気付かせる努力をします。
私から一方的に指導するのは簡単ですが、今のつまずきを「自分ごと」として捉え、新たな気持ちで仕事に取り組んでほしいからです。
このやり方を改めて客観的に見ると、私の最初の上司のやり方とは全く違いますね(笑)。
でも、私なりの「マネージャー像」を部下に見せることで、彼らが今後のキャリアを考える際の、一つの参考になればと思っています。
やり方は千差万別。それぞれのマネージャー像を作り上げればいい
私がマネージャー職に就いたのは32歳の時。当社では、30代後半~40代でマネージャーになるケースが多いので、私は早い方と言えますね。
マネージャーになる前から、課された目標を必ずクリアすること、そして後輩を育成することは当然のことだと思っていました。
そういうスタンスが評価され、平均よりも早くマネージャーに抜擢されたのかもしれません。なので、マネージャーになっても、そんなに気負うことはありませんでしたね。
組織の中で実績を積むにつれ、いずれは誰もが何らかのポストに就くでしょう。
先にお話ししたように、私の最初の上司と私とでは、マネジメントの方法が全く異なるように、「マネージャーとはこうあるべき」というルールはありません。
それぞれが自分なりのマネージャー像を考え、作り上げればいいのです。 ただ、個人的には、「マネージャーになったら、ぜひ部下を可愛がってほしい」と思いますね。
部下は、それぞれの個性を持っています。どんなに経験が浅い人であっても、マネージャーである自分にない強みを必ず持っています。
それを見つけ出し、尊重して、最大限発揮させてあげることで個人は輝き、チームの力も最大化します。
そうすれば、より高い実績を挙げることができ、我々もクライアントも、幸せになれる。これこそが、マネージャーの役割であり、醍醐味でもあると私は思っています。
もしもマネージャーの仕事に誤解を持っていたのであれば、見方ががらりと変わったのではないでしょうか?
責任は大きいものの、それだけやりがいもあるというマネージャーの仕事。周りのマネージャーの行動をいま一度じっくり見てみると、違う世界が見えてくるかもしれませんよ。
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