by小野進一
第二新卒がマーケティングへ転職するには?失敗の原因を分析し成功の秘訣を教えます
- 商品が売れる仕組みを考える
- 経営者に近い立場で仕事ができる
上記のような華々しいイメージから若者から人気のマーケティング職。実際に第二新卒でマーケティング職へ転職活動を行う方は多いですが、失敗してしまう例も少なくありません。
この記事では、第二新卒がマーケティング職への転職を失敗させてしまう原因、成功させるための方法などを解説します。
※現在、広告代理店ランキング上位4社は即戦力はもちろん未経験者でも、積極的に採用する方針を取っています。
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- 成長率の高い企業へ転職を検討している方
目次
まずは失敗する原因を把握しよう
まず始めに、マーケティング職は、応募者が多く採用人数が少ないため、倍率が高くなりやすいという傾向があります。
しかし、倍率以外にもマーケティング職への転職が失敗しやすい原因は存在します。
以下で詳しくご紹介します。
業務内容がつかめていない
マーケティングという職種への興味は強いのですが、業務内容のイメージがつかめていないという求職者も多いように思います。
憧れの華やかな仕事に就いてみたいという思いから、イメージ先行で転職活動を進めてしまうパターンですね。
確かにマーケティング職は自身のアイディアを形にできるクリエイティブさや、会社の利益に直結するダイナミックさが魅力です。
しかし、実際の業務は地味な作業も多く、市場調査や顧客ニーズの特定など情報収集が業務の中心になるケースも少なくありません。
このように実際の業務内容を把握せず、単に職種だけの熱意をアピールしてしまうと、「実情を把握していないな」「仕事研究が足りてないな」とみなされ、不採用の可能性が高くなります。
業務内容のイメージがついていないという方は、まずその把握から始めましょう。
自分の経験をアピールしていない
マーケティング業界経験者なら、特に言われなくても自身の経験をアピールするでしょう。
一方、未経験の場合でも、過去の経験を通してマーケティング職に役立つ能力を培ったことをアピールする必要があります。
マーケティングに限らず、第二新卒は年齢が若いため、未経験の職種でも転職可能なのは事実です。
ただ、マーケティングのような人気職種では若さや熱意だけでなく、プラスアルファでアピールできる部分がないと内定を勝ち取ることが難しくなってしまいます。
例えばマーケティングでは様々な情報収集を行うため、数字を扱う場面が多くあります。
そこでもし、前職で経理や会計の仕事についていたなら、数字には抵抗が無いことをアピールできますよね。
また、商品を売るための効果的な施策を考える必要があるので、論理的思考力や問題解決力も求められます。
前職で自ら課題を特定し主体的に解決に取り組んだ経験があれば、こうした能力が備わっていることのアピールができます。
このように異業種からの応募でもマーケティング業界にリンクした経験を積んでいることをアピールできれば内定への近道となるでしょう。
具体的な失敗事例を紹介
マーケティングへの転職に失敗した第二新卒者の事例を紹介します。
〈S・Aさん 24歳 女性〉
秘書として2年間勤務してきたが、仕事は誰にでもできる雑用ばかり。一般職で給与も低いため、転職を考えるようになった。
秘書の仕事に物足りなさを感じていた彼女の希望職種はマーケティング。関連書籍を購入し、マーケティング手法や統計の専門用語などを勉強していた。
応募先はマーケティングができる求人に限定し、ある会社の書類が通ってマーケティングアシスタントの面接を受けることとなった。
面接では勉強の際に使ったノートを持ち込み意欲の高さをアピールしたが、残念ながら内定を得ることはできなかった。
上記は、意欲のみをアピールしてくる求職者に面接官が物足りなさを感じた事例です。
面接官は意欲溢れる求職者は嫌というほど見てきています。
面接官は業務への熱意よりも「あなたは何をできるのか」という点を明らかにしてほしいのです。
このようにアピールポイントを誤ると、一般的には転職しやすい年齢と考えられている第二新卒でも落選してしまう可能性は十分にあるのです。
せっかく応募するなら自身の武器を明確にしてから挑む必要がありそうです。
転職検討中の第二新卒がやるべきことは?
第二新卒のマーケティングへの転職においては能力が求められることはご理解頂けたかと思います。
しかし、マーケティング未経験の場合、どのように能力をアピールすれば良いのでしょうか?
以下で効果的な方法を解説していきます。
資格を取得する
マーケティング未経験の場合、マーケティングに関連する資格の取得が効果的です。
資格を持っていると、その仕事における知識や経験を一定以上有していることの証明になるためです。
つまり、意欲だけではないことがアピールができるわけです。
また、全くのゼロから教えるのはコストもかかるため、少しでも知識があれば企業側としても有り難いのです。
マーケティングの基礎を学ぶには、たとえば以下の資格がおすすめです。
これらの資格は30~40時間の勉強で取得できると言われているため、そこまで難易度も高くありません。
選考に挑む前に取得しておくのも良いかもしれません。
自分で何か作ってみる
資格を取るよりもおすすめなのは、自分でマーケティングが学べるものを作ることです。
例えば、以下のような方法が考えられます。
- ブログを書いてサイトへの集客を上げる方法を考える
- SNSアカウントを運用しフォロワー集める努力をする
マーケティングは理論よりも実践が重要な分野であるため、座学で知識をインプットする以上に自らアウトプットすることが大切なのです。
「ブログで月5万の収益を挙げた」「Twitterでフォロワー1,000人達成」など具体的な実績を作ることも効果的です。
転職活動の時期を見極める
これはマーケティングに限ったことではなく第二新卒の転職全般に言えることですが、転職活動をはじめる時期を見極めることが重要です。
まだ就職して1年も経過していない場合は、もう少し現職にとどまることをおすすめします。
1年未満の職務経験だと第二新卒だとみなしてくれず、求人に応募できない可能性があるためです。
また、4月入社や10月入社など年度の切り替わりのタイミングで求人が増加するので、このタイミングを狙って転職活動を始めることもコツのひとつです。
この時期に合わせて準備を整えてから転職活動に入るのも一つの手段だと思います。
求められる素養を把握する
また、マーケティングに求められる素養がどんなものか知っておくことも転職を成功させるポイントです。
なぜなら、自分に素養が備わっていることをアピールすれば、適性を評価してもらいやすいからです。
具体的にマーケティングに求められる特徴は以下の通りです。
人に対しての興味が強いこと
マーケティングはつまるところ、顧客が何を求めているのか知る仕事だといえます。そのため、以下のようなことに興味がある方はマーケターに向いているでしょう。
- 世間の人が何に興味があるのか
- 世の中の人がどんなものが欲しがっているのか
コミュニケーション力が高い
マーケティング職は顧客や社内の企画・制作の部署など、様々な人とコミュニケーションを取る必要があります。
そのため、高いコミュニケーション力があるのが望ましいです。
他者と良好な関係を築くだけでなく、プレゼンを行うこともあるので自分の考えをうまく言葉で表す表現力も求められます。
トレンドに敏感
売れる戦略を立案するためには、市場の変化の兆しを敏感にとらえ、これからの動きを予想する必要があります。
日頃から様々な分野にアンテナを張って情報収集を行っている人が向いているでしょう。
失敗する人に共通する問題点
この章ではマーケティングへの転職で失敗する人の共通点を見ていきます。
一番の問題点は、「華々しい」「魅力的」といったイメージ先行で転職活動を進めてしまうことだといえます。
まずは、マーケティング業界に関して徹底的な情報収集を行うことが重要です。
マーケティングとひとくちに言っても、大まかに「リアルマーケティング」と「デジタルマーケティング」に分けることができます。
リアルマーケティングは昔からある手法で、マスメディアや紙での広告媒体などを用いて宣伝を行うことです。
一方、デジタルマーケティングはサイトやSNS、スマートフォンなどあらゆるデジタル媒体を用いてマーケティングを行うことです。
また、マーケティングに関わる会社も広告代理店や、販促会社、調査会社などに代表される「支援会社」と、そういった会社から支援を受けてマーケティング活動を行う「事業会社」に二分されます。
事業会社では企業の一部署にマーケティング部門があり、そこに配属され自社製品のマーケティングを行うのに対し、支援会社は専門性を活かして外部からマーケティングをサポートします。
上記がマーケティング業界の全体像です。
これを知ったうえで応募した会社がどちらに当たるのかは知っておく必要がありそうです。
他にも業務を行う上では、マーケティング手法やツールの利用方法など専門的な知識が必要となるため、勉強しなければなりません。
<マーケティング業界についてもっと知りたい方はこちら>
こんなにある「マーケティング」の職種!転職するには?年収は?徹底解説!
第二新卒がマーケターになるためには?
以上を踏まえて、第二新卒がマーケティングへの転職を成功させるためにはどうしたらよいのでしょうか。
まずはデジタルマーケティングの求人に絞って応募することをおすすめします。
<そもそもデジタルマーケティング職って?くわしく知りたい方はこちら>
【徹底解説】デジタルマーケターってどんな仕事?転職するには?年収は?
近年はインターネットが発達し、ネットを利用して様々なサービスが受けられる世の中が到来しました。
そのため、マーケティング業界もリアルマーケティングよりもデジタルマーケティングへと軸足が移ってきています。
それに伴い、デジタルマーケティング職への需要が増え、求人の数も増加傾向にあります。
つまり、デジタルマーケティング職に絞って転職活動をすることで内定を得られる可能性が高まるのです。
また、企業は若い人材はネットに強いというイメージを持っています。
ここからもここからも第二新卒が転職しやすい職種だといえるでしょう。
※主要デジタルエージェンシー、事業会社の採用状況は下記よりご覧いただけます。
【未経験社向けデジタルエージェンシーの求人(※一例)】
DAC(デジタル・アドバタイジング・コンソーシアム ※博報堂グループ)の求人
デジタルマーケティングへ転職するには?
第二新卒がマーケティング職に転職するためには、上述の通り、デジタルマーケティングの求人に限定して応募するのが効果的です。
そして最後に、デジタルマーケティング職への転職を成功させるためには具体的に何をすべきか解説します。
業界に特化した志望動機を考える
デジタルマーケティングへの転職では、「なぜその企業を選んだのか」ではなく「なぜデジタルマーケティング業界を選んだのか」という業界に特化した志望動機の作成が望ましいです。
なぜかというと、この業界は企業への志望動機よりも、業界の志望動機をチェックする傾向が強いためです。
業界に特化した志望動機を作成するためには、デジタルマーケティングの仕事に関して様々な面で深く広い情報収集をおこなっていないと難しいでしょう。
そのためにここまででご紹介した業界構造や求められる能力などを思い出してから選考に挑んでください。
転職エージェントを利用する
Web業界やIT業界に特化した転職エージェントを利用するのがおすすめです。
こうした専門の業界を持ったエージェントは、業界固有の転職事情に精通しており「どこをアピールすると希望の企業に刺さるか」というポイントを把握している可能性が高いためです。
自力では見つけられない優良企業の求人の掲載の可能性もあり利用も無料なため、転職エージェントを使って損することはありません。
<転職エージェントの活用法についてもっと知りたい方はこちら>
まとめ
この記事では、第二新卒のマーケティング職への転職の失敗原因とあわせて、具体的な対策についてご紹介してきました。
失敗事例を見ていると不安になるような側面もありますが、失敗の理由をしっかり把握しておけば成功法も自ずとわかってくるはずです。
そして、転職を更に成功に導くための大きなポイントは、デジタルマーケティング職に絞って応募することです。
ネット社会の発達を受けてデジタルマーケティング職への需要が急増しています。
業界に特化した志望動機を考えたり転職エージェントを利用したりして、是非ともこのチャンスをものにしましょう
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