by小野進一
転職で年収アップを決めるシンプルな2つの方法
プロの転職のデジタルマーケティングHRコンサルタント、野崎大輔です。本記事では、なかなか踏み込みづらい年収の上げ方についてお話しします。
生々しい話で恐縮ですが、キャリアコンサルタントをしていると、どの企業でどのようなポジションにいると、何歳くらいで年収◯◯円ということが本当によくわかります。
また、A社にいるとB社に転職しやすいが、C社は難しいなどといった、キャリアの”アトリビューション(コンバージョンへの貢献度合い)”も可視化できます。
毎日のように様々なパターンのキャリア相談を頂いているなかで、潜在ニーズを含めると実感として多いのが「年収を上げたい」というケースです。
では年収アップを実現するにはどうすればよいのでしょうか?これには、シンプルに2つの方法があります。
- 年収レンジの高い会社に入る
- 市場価値の高いスキルを身に付ける
以下でこの2つについて解説させていただきます。
この記事のコンサルタント:
【プロフィール】
野崎大輔 キャリアコンサルタント/プロの転職運営統括
デジタル時代で10年後も勝ち続けるキャリア設計を支援する白メガネ。転職/副業/就活/イベント企画を横断したコンサルティングに従事。リクルートの人材ビジネス、博報堂DY系アイレップ等を経て現職。デジタル知見を活かしたマッチングが得意。趣味は面接同席。MarkeZine「白メガネ野崎が突撃!」連載中。
年収アップの方法① 年収レンジの高い会社に入る
このパターンは入社時、自動的に上がる可能性が高くなります。特に外資系企業へのキャリアチェンジ時に多く見られる傾向であり、数百万円単位でアップすることも珍しいことではありません。
ただし、一方でリスクも伴います。もしも特有会社だからこそ出ている年収レンジだとすると、数年後にまた何かの理由で離職(転職)をすることになった場合、下がってしまう可能性が大いにあるということです。
その企業での自分の年収が“業界モノサシ”での適正値なのか、それともその会社のバイアスが掛かった、市場から上振れた金額なのか?情報収集をして、よく見極める必要があります。
基本的にキャリア採用(中途採用)時は前職給与をベースに決定されますが、後者の場合は年収維持に固執してしまうあまり選択肢が広がらず、うまくいかないキャリアチェンジになってしまいがちです。
ご自身の相場感に気づいているケースは良いのですが、社外環境に出てはじめて自身の市場価値を知る方も少なくないのが現状です。
最新の情報を常にアップデートしていますので、いつでもご相談ください。気づいた時には既に手遅れ、とならないキャリア支援をさせていただきます。
年収アップの方法② 市場価値の高いスキルを身に付ける
市場から求められているスキルを会得している方には、複数の企業からオファーが殺到する傾向があるというのが実際です。
詳細なニーズに関しては「デジタルマーケティング領域における企業ニーズの高いポジション3選」でも書かせていただきましたが、業界ニーズにマッチしたスキルをお持ちの方にはオファーが殺到し、オファーを選ぶ側にまわれます。
その結果としてご自身にオークションがかかり、年収アップに繋がるという構図です。
こちらのパターンにもリスクがあります。 常にトレンドは変わり続けており、その時点で評価が高かったスキルが将来的に風化してしまうことも充分に考えられます。
スキル特化している方ほど、トレンドの影響を受けやすいことが想定されます。 ①②に共通して言えることは、自身の市場価値を客観的に把握し続けることがとても大切だということです。
今どういったニーズが多いのか、どんなトレンドなのか、等のキャリアチェンジ前提ではないカジュアルなお問合せも大歓迎でございます。
一定レイヤー以上の転職は、プロスポーツに例えるならば「FA宣言」のようなものです。 現在の能力をや過去の実績を評価されての転職になりますので、転職先の企業で即活躍が求められるケースが大半です。
もちろん「移籍先」で「レギュラー」が取れないリスクもあり、事前に充分な下調べが必要です。
キャリアコンサルタントとしての個人の考えですが、キャリアチェンジは120%の自信がないと、行わないほうが良いです。
繰り返しますが、自身の市場価値を客観的に把握し続けることが、中~長期的なキャリアの安定にも繋がり、より業界インパクトを与えられるのではないでしょうか。
ぜひ、“業界モノサシ”で立ち位置を正確に理解するよう、社外との交流や業界トレンドのキャッチアップを行い続けて頂ければと思います。
もちろん個人だけで情報を網羅することは難しいので、弊社もお手伝い致します。 その結果として、意志をもって現職にとどまり、転職をしないという結論になってももちろん結構です。
キャリアチェンジはあくまでも、長いキャリアプランの中の一手段に過ぎません。
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