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業界ナレッジ

by小野進一 小野進一

意外と知らない!?広告代理店の仕事とは

広告代理店でおこなわれる仕事には、どのような業務が含まれているのでしょうか。イメージとして浮かびやすいのはCMや新聞・雑誌広告の制作でしょう。

しかし実際には、世の中に出てきているわかりやすい制作物は実際に行われている仕事のほんの一部。これらの仕事のために、幅広い職種のスタッフがさまざまな業務をおこなっているのが現実です。

この記事では広告代理店の具体的な仕事内容について解説していきます。

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広告代理店の仕事の流れは?

広告代理店は、広告を扱う会社の総称のことです。企業間取引を主に行っているため、一般の人に何らかの商品を販売するとか、サービスを案内するわけではありません。
広告を出して広く宣伝をしたいというクライアントと、情報を発信する媒体を持つテレビやラジオ、新聞に雑誌などのマス・メディアとを繋ぐ仲介役が広告代理店の役割なのです。
では、広告代理店に入ったらどのような流れで仕事を行うのでしょうか。

オリエンテーションに参加しヒアリングをする

広告ができるまでには、いくつかのプロセスがありますが、まずはクライアントによるオリエンテーションで、その企業がどのようなものを宣伝したいのかという説明を受けます。
商品そのものの魅力だけではなく、どんな人をターゲットにしているのか、また特に売り出したいポイントや他社との違いは何なのかなどの内容をしっかりと把握します。
クライアントが説明した内容だけでは、上手く魅力が伝わらない場合もあるので「もっと強い印象を与えるポイントはないか」を考えながら聞き、積極的に質問をすることができるようにするのも大切です。
クライアントが、広告代理店に直接依頼をすることもありますが、ほとんどの場合は、複数の広告代理店がクライアント指定の場所に集まり、クライアントの広告宣伝担当者からオリエンテーションを受け、決められた日程内に広告案を提出するというのが一般的です。
このように数社の広告代理店に、広告案を競い合わせる方法をコンペティションと呼びます。
各広告代理店から提出された広告案から、クライアントが依頼先を決定するという流れなので、広告代理店は仕事獲得のためには、しっかりとした広告案を作成することが求められます。

基本方針を決める

仕事を受注した広告代理店は、次に提案した広告案を具体的な展開に構築する作業を始めていきます。
このときに、提案した広告案がベースにはなりますが、宣伝したい側であるクライアントの気持ちを汲みとって方針を決めていくことが、最終的には良い広告作りにも繋がります。

立案作業・制作

方針が決まれば、その広告案に適した制作チームを組み、クライアントからの要望などを考えながら、具体的な広告の立案作業を行います。
課題があればそれに関する戦略を考え、制作物などはクライアントがイメージしやすいようにカンプ(デザイン画)などを作成し、制作のために必要な下準備を行います。その後、クライアントにそれらをチェックしてもらい、採用されたら本格的な制作に入ります。
制作物作成に関しては、基本的には代理店側が発注先を決めますが、クライアントが指定した制作会社に外注する場合もあります。
最終的に広告案に関する制作物は、クライアントへの納品というかたちをとりますが、広告代理店側からその制作物を活用する相手先へと届けられていきます。
ここまでが一連の流れとなりますが、その方法は広告案によっていくつかのパターンがあり、広告代理店によってもクライアントによっても若干異なる場合があります。

広告代理店の中でも色々な働き方がある

それでは広告代理店では、職種ごとにどんな業務が存在するのでしょうか。この業界も部署は細分化されており、色々な形の働き方があります。
その部署を大きく分けてみますと、以下の3部門に別れていることが通常です。

  • 企業に提案を持ちかける営業部門
  • 企画立案などをおこなうマーティング部門
  • 多数のクリエイターからなる制作部門

各部門のスタッフは、自身のスキルや長所を活かし担当する部門で活躍していきます。

営業部門

はじめに営業部門の仕事を見ていきましょう。広告代理店の営業は、その仕事柄クライアントとの信頼関係はもちろんのこと、社内スタッフや場合によっては外注先とのコミュニケーションの構築も重要な職種です。
業務の流れとしては、広告の依頼を受けた後は、営業部門のスタッフが提案書の作成やスケージュール・コスト管理などを行うのが一般的です。
営業部門は、クライアントからのニーズを汲み取り広告展開へと進めていきますが、それを広告代理店の考えとすり合わせて行くため、営業担当は重要な役割を担います。
社内での企画会議に出席し、クライアントの考えを述べて企画構築を社内スタッフと打ち合わせを行い、プレゼンテーションでは進行役を受け持つ場合もあります。
このような努力の積み重ねが、普段目にするCMやイベントなどの成功を支えているわけです。
加えて広告の効果検証を担うなど、場合によってはアフターサポートも営業部門は引き受けます。
すなわち、営業と言う職種はクライアントと代理店をつなぐ、大切な存在なのです。

広告代理店の営業職についてもっと詳しく知りたい方はコチラ

マーケティング部門

マーケティング部門は、広告戦略のプランニングを行うため、プランニング部門と呼ばれることもあり、大きな役割を担います。
マーケティング部門の主な業務内容は、営業がクライアントからヒアリングした要望を基に、市場や消費者の調査・分析を行い、クライアントの商品やサービスを広告宣伝するうえでの課題解決のために、さまざまな手法を用いた戦略を考えます。
そして、広告やイベントの骨子を定める役割も担い、視聴者や参加者への訴求力を高めるために欠かせないのがこの部門です。
具体的な仕事のイメージとは、マーケティングデータを基に、企画立案を実施していくのがプランニングです。クライアントの狙っているターゲット層に働きかけるような内容を考えながら、企画を詰めていきます。
どのようなイメージを打ち出すか、どのようなリアクションを狙うかなど、検討すべき点は多数です。
たとえば、お年寄り向けのCMならば、子役の起用や往年の大俳優を登場させるような工夫がなされますが、この辺りを決めていくのもプランニング担当としての重要な役割です。
また近年では、単に広告を打っても物が売れないと言われる時代の中で、特に大手総合広告代理店が「統合マーケティングエージェンシー」と、「広告」を「マーケティング」に置き換えて名乗る機会も増えています。
単に一商品(サービス)の宣伝をするのではなく、消費者の興味を喚起するところから店頭で購買する/契約するまでのあらゆる設計をすることが求められ、重要性を増しています。

制作部門

制作部門は、プランニングで決められた骨子に、いわば肉付けをしていくことが役割となります。
多彩なクリエイターの力が必要で、コピーライター、イラストレーター、グラフィックス・デザイナー、写真関係の専門職などが参加するのが一般的です。
CMやキャンペーンポスター、フライヤーなどをターゲットにどれだけ効果的に見せることが出来るかについて、この部門が果たす役割は大きくなります。
写真のレタッチ一つをとっても、高品質な仕事が要求されます。
とは言っても、基本的にはディレクターとデザイナーなどのスタッフの他は、外注に出されるケースが多いでしょう。
クリエイター関係でも広告代理店への就職は望めますが、枠としてはそこまで広くは無いかもしれません。

最近ではエンジニア人材の需要も高まっている

広告代理店では、テレビ・ラジオ、新聞・雑誌を始め、現在ではネットに至るまで幅広い媒体を対象として営業活動をしています。特にこの中で、近年重要性が増しているのがネット媒体での広告展開です。
大手の総合代理店もネット媒体に参入している他、ネットを専門とする会社も現れており、これによって仕事内容としては、ITを使いこなす必要がある場面も増えているのが現状です。
システムエンジニアなどの、コンピューター技術を持つ人材への需要も高まっており、 ITを活用した広告では、オウンドメディアが注目を集めています。
オウンドという事で、ブログやSNS、動画共有サイトなどを活用した自主制作の媒体とはなりますが、これらを上手に連携して広告展開するために、広告代理店がサポートし管理運営しているケースが少なくありません。

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広告代理店に求められるものとは?

広告代理店に勤める人間に、最も求められる資質とは何でしょうか。それはコミュニケーション能力です。
提案力や広告案の作成能力などももちろん大切なのですが、広告代理店の大きな特徴は社外の人間と関わって仕事をしていくことです。
そのため、クライアント側ともメディア側とも良好な人間関係を築いていくことが、仕事を獲得することや、良い広告を生み出していくことに繋がります。
ビジネスは1人の力だけでは、成長にも限界があることから、人脈を構築し仕事の発注者やそれをサポートしてくれる人材などを見つけておくことが重要です。
その結果、より多くの仕事と出会うことができ、ビジネスパーソンとしての成長もできるというわけです。
だからこそ、クライアントに対しては仕事を発注してくれたことに、メディアに対しては良い広告作りのために協力してくれたことに、感謝して接することが大切です。
仕事に関わる全ての人に、感謝の気持ちを持ちながら仕事に取り組むことで、周りの人間も気持ちよく仕事をすることができます。
そして、また依頼したいことがあれば「前回と同じ代理店に依頼しよう」というようにリピートしてくれる可能性も出てきます。
この良い循環が会社の発展にも繋がりますし、個人の能力を上げることにもなります。

人間同士で仕事しているということを大切に

ただし、世の中にはいろいろなタイプの人間がいますので、心優しいクライアントばかりではありません。
時には、無理難題を押し付けてくるクライアントもいますし、メディアに関しても自分たちのやり方を貫こうと独走してしまうことは珍しくありません。
こういった人々の意見をどうまとめていくのか、そしてどう関わっていけば円滑に事を進めることができるのかと頭を悩ませる場面もあるでしょう。
しかし、このようなときに忘れてはならないのは「人間同士で仕事をしている」ということです。
悪口や文句ばかり言っていても良い仕事はできないので、どのような場面でも常識ある社会人としての対応ができる人が広告業界では好まれます。
仕事をするうえで、現在ある人脈を頼ることも大切ですが、よりビジネスを成長させていきたいのであれば新しい人脈作りも大切です。
親しい人から紹介していただくとか、ビジネスパーソンの交流の場に積極的に赴くようにするのも、広告業界で働くための仕事であると考えましょう。
ただ言われた仕事だけをするようでは、自分自身も会社も発展しない業界が広告業界です。
そのため、常に上昇志向を意識して仕事に取り組むことは、広告業界で成長していくためには必要不可欠なのです。

まとめ

このように広告代理店業界は、クリエイティブスキルやコミュニケーション能力、ITの専門知識などなど、多彩な能力が集結されることで成り立っていると言えます。

広告業界を志望する場合には、自身の能力がどう活かせるか、また、活かすために何が必要かを考えてみましょう。

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小野進一

小野進一

この記事を監修した人 小野進一 株式会社ホールハート代表取締役CEO

大学卒業後、大手クレジット会社、日本最大手の企業信用調査会社を経て宣伝会議へ転職。同グループ内で人材紹介会社の創業社長、宣伝会議取締役を経て、2008年ホールハート創業。広告業界に強力な人脈を持ち、2万人以上の求職者支援の実績。これまでのキャリアを活かした他業界への転職支援実績も豊富。人材業界20年の大ベテランで、裏表のない人懐っこい性格からファンも多い。圧倒的な経験と情報量を裏打ちとした、「人」と「人」を繋げるマッチングが持ち味。一般社団法人マーケターキャリア理事を務めている。 受賞 第7回 日本ヘッドハンター大賞(2014年度) 広告 部門 MVP 第8回 日本ヘッドハンター大賞(2015年度) 広告 部門 MVP DODA Valuable Partner 2018 BEST CONSULTANT賞

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