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業界ナレッジ

by小野進一 小野進一

広告業界の年収は高い?安い? 気になる水準を検証しました!

転職先の候補に、広告代理店などの広告業界を検討している方が多いと思います。
その一方で、広告業界は年収が高いエリート軍団、というイメージが強く、
「転職したいけれど敷居が高い」
そう感じている方もいるかもしれません。
「広告業界は本当に年収が高いの?」
「エリートでないと、広告業界では採用されない?」
「広告業界を志望したいけれど、自分に合っているかどうか分からない」
という方のために、広告業界の年収水準や、向いている人物像をまとめました。
年収重視で転職先を探している方はぜひチェックして、今後の活動に役立ててください。

 

※各広告代理店の採用状況も下記よりご覧いただけます。

 

 

電通グループの求人

 

 

博報堂の求人

 

 

ADKの求人

 

 

サイバーエージェントの求人

 

 

【この記事の想定読者】

  • 働き方を改善したい、給与を上げたい方
  • 現在の代理店より大きな予算・大手ナショナルクライアントと仕事がしたい方
  • 事業会社でマーケの知見を活かしたい方
  • 成長率の高い企業へ転職を検討している方

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広告業界は高年収でエリートが多い?

広告業界はエリートが多く年収も高め?

広告業界は年収が高い。
広告業界はエリートが多い。
このようなイメージが、新卒や転職希望者を中心に浸透しています。
実際のところはどうなのか、くわしく検証してみましょう。

広告業界が高収入と言われる理由

なぜ高収入の印象を持たれているのか

広告業界=高収入かどうか。
その答えは正直なところ、それほどでもない、というのが結論になります。
高収入を期待して、この記事を読みだした方には、残念なお知らせかもしれません。
生涯賃金のデータで比較した場合、他業界と大きな差はなく、平均より少しだけ高い、という結果になりました。
それではなぜ、広告業界は高収入と言われるのでしょうか?
その理由は、生涯賃金・年収といったデータが、大手広告代理店から中小企業までおよそ1,500社ある企業の平均値だからです。
ご存じの通り、大手広告代理店の年収は高めに設定されています。
電通や博報堂など、誰もが社名を知る有名大手広告代理店であれば、入社直後から平均をかなり上回る年収が提示されます。20代のうちに、年収500万円を超えるケースも珍しくありません。
もっとも年収が高くなる40代後半から50代にかけては、1千万円の大台を超える例が多数みられます。
このような大手広告代理店のイメージが強いため、広告業界=高収入だと把握されているのです。
これらの大手広告代理店は、自動車産業のサプライチェーンのように、子会社を複数抱えています。そのため、下請けの広告代理店であっても、大手代理店の一端。高収入を期待して転職する方がいるかもしれません。
しかし、大手広告代理店と下請けの給与水準は、ほとんどが別々です。
広告業界への転職で高収入を狙うなら、大手広告代理店に勤めるしかありません。
標準よりも少し収入が良ければ問題ない。
という場合は、希望に合った年収を提示してくれる、下請けや中小企業の広告代理店を探してみましょう。
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広告業界にエリートが多いと言われる理由

広告業界の年収は、必ずしも高収入ではないと分かりました。
それでは次に、業界に入るにはエリートでなければいけない、という噂に迫ってみましょう。
ランクの高い大学出身者を指す、いわゆる就活エリート。
求職者中20%程度がエリートと呼ばれていますが、これらの層は頑張らなくても大手企業から手を差し伸べられます。
その中には当然、大手広告代理店からの求人も含まれます。
さきほど紹介した、電通や博報堂といった高収入が約束されている企業であれば、働きたいと考える学生が当然多くなります。
その結果、大手広告代理店の採用実績をみると、有名国立大、私立大のエリートばかりという結果を招くのです。
ですが、上位校でなければダメなのか、と諦める必要はありません。
大手広告代理店のキャリア採用枠を見ていただければ分かるのですが、転職者についてはこれまでの経験やスキル、知識が求められる傾向にあります。
エリート校出身ではないけれど、将来は大手広告代理店で勤めたい場合。
キャリア採用で募集されている職種をチェックの上、大手以外で経験を積んでから転職、という方法が待っています。

大手代理店を除いた年収の水準は?

大手代理店を除いた年収の水準は?

大手代理店の年収は、20代で500万円。
40~50代であれば、1,000万円以上の高収入であると分かりました。
それでは次に、大手以外の年収水準をみてみましょう。

大手代理店以外の年収水準

1,500社程度あるとされる広告関連企業。
その中で、大手と言われる企業はたったの20社ほどしかありません。
比較的規模が小さい、中小代理店の方が圧倒的に多い業界です。
広告業界への転職を検討するなら、大手以外の年収水準を指標にしてみましょう。
中小広告代理店の平均年収は、大手と比べれば下がるものの、他業界と比べて格段に低い、という訳ではありません。ほぼ平均値か、やや低いといった水準です。
現在広告業界は、大きな変革時期にあります。
これまで主要だった紙媒体とテレビ媒体の宣伝から、インターネット媒体への移行拡大が進んでいる最中です。
そのため、広告代理店の求人を探す際は、どの媒体に強い企業なのか。
この部分のチェックが欠かせません。
紙媒体、テレビ媒体相手に安定した経営を続けている。
という企業であっても、インターネット広告に弱い場合は、先行きが怪しくなる可能性が考えられます。
近年は、インターネット専門の広告代理店も誕生しています。
次は、インターネットに特化した広告代理店の年収水準をみてみましょう。

インターネット広告代理店の水準

広告のインターネット化は大手企業、中小企業どちらも加速しています。
その中で生まれたのが、サイバーエージェントをはじめとする、インターネット媒体専門の広告代理店です。
とはいえ、サイバーエージェントのような大手はまだほとんどありません。
中小企業クラスがほとんどで、年収レベルも一部主要企業をのぞけば、平均を下回るケースが多いでしょう。
しかし、インターネット広告代理店は、今後の拡大成長が見込まれている分野。
現在の年収レベルでは計れない、将来性を秘めています。
将来の見通しが明るい、インターネット専門の広告代理店を選んだ結果、10年後の20年後の年収が飛躍的にアップする可能性もあります。
期待されているジャンル、というメリットを加味すれば、中小広告代理店の年収水準は、それなりに評価できる額と考えられるでしょう。
参考までに、筆者が以前所属していた社員数約20人の小規模広告代理店では、27歳(入社5年目)の年収が約460万円(※残業代70万円以上ふくむ)でした。

 

※採用強化中の大手デジタルエージェンシーの求人は下記をご覧ください。

 

電通デジタルの求人

 

 

博報堂グループの求人

 

 

サイバーエージェントの求人

 

 

アクセンチュアインタラクティブの求人

広告業界は転職者が多い業種

大手企業は高い年収が約束され、中小企業であっても決して低い水準ではない広告業界。
この背景には、広告業界ならではの理由があります。
なぜ広告業界は、年収水準が安定しているのか。
そこには、離職率の高さと中途採用の多さがありました。
広告業界は、他業界と比較して離職率の高い仕事です。
それに比例して、中途採用者数も相当な数になります。
「せっかく広告業界に勤めたのに、どうして転職してしまうの?」
そう思うかもしれませんが、多くがステップアップややりがいを求めて、といった理由で転職しています。
広告業界を辞めるのではなく、広告業界内で人が流動し続けている、というのが実態です。
また先ほどお伝えした通り、中小広告代理店に新卒で入社し知識やスキルを習得。
その後、大手代理店へステップアップしてより高い給与を得る、という考えを持つノンエリートが少なくありません。
転職が当たり前の業界だからこそ、つねに求人が多く、転職先が見つかりやすい点もメリットです。広告の知識は幅広く使えることもあり、まずは中小広告代理店からスタートを切る若者が増えています。
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広告業界に向いている人物像

就職したての給料が平均水準でも、転職してより高い年収を得るチャンスがある広告業界。
この世界を生き抜くために、どのような人物像が求められているのでしょうか?
広告業界に向いているのは、コミュケーションスキルが高い、フットワークが軽い、流行を察知する能力がある、コツコツ頑張るのが好きな人です。
コミュニケーション能力やフットワークの軽さを持ちながら、地道にコツコツ作業を続けられる人材はそれほど多くありません。これらを満たせるのであれば転職を有利に進められるでしょう。
広告業界には転職者が多い、とお話しした通り、どの企業にいても優れたスキルをもったライバルがいます。横のつながりよりも、クライアント相手に動く機会が多いため、時には競争が絶えない場面もあるでしょう。
つねに切磋琢磨し、自己研鑽が求められる現場は、プレッシャー以上のやりがいを感じられるはずです。
経験豊富な人材が多く集まること。
レベルの高い競争をいとわない仲間が多いことも、広告業界ならではです。
つねに自分の能力やスキルを高めたいなら、広告業界に飛び込んでみてください。
一人ひとりのやる気、仕事の成果が目に見える仕事のため、分かりやすくステップアップ、ひいては年収アップにつながります。
広告業界でなによりも大切なのは、挑戦する気持ちです。
良い意味で競うのが好き、自分をどんどん成長させたい、という方は、広告業界への転職にチャレンジしてみましょう。
実は広告業界からの転職者が多い?エンタメ求人も合わせてチェック!
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まとめ:広告業界には挑戦する価値がある

広告業界は、志望者の多い人気業種です。
新卒採用の競争率が高く、一見狭き門に見えるでしょう。
しかし広告業界は、特殊技能や資格が必要ない。
学んできた学部や専攻を問われにくい業界です。
つまり、広告の世界に興味があるなら、だれでも目指せるジャンルと言えます。
年収面でみても、他業界に比べ挑戦する価値が高い職種です。
意欲がある人間には、大手中小、新卒中途を問わず門が開かれています。
広告業界に興味がある方は、前向きに検討してみてください!

特にサイバーエージェントを始めとした人気のインターネット系広告会社は20代であれば異業種からでもポテンシャル採用を行っているケースは少なくありません。

採用状況は会社様の方針により日々変動するので、ご興味ある方は下記リンクよりご登録頂き、求人情報をご確認ください。

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小野進一

小野進一

この記事を監修した人 小野進一 株式会社ホールハート代表取締役CEO

大学卒業後、大手クレジット会社、日本最大手の企業信用調査会社を経て宣伝会議へ転職。同グループ内で人材紹介会社の創業社長、宣伝会議取締役を経て、2008年ホールハート創業。広告業界に強力な人脈を持ち、2万人以上の求職者支援の実績。これまでのキャリアを活かした他業界への転職支援実績も豊富。人材業界20年の大ベテランで、裏表のない人懐っこい性格からファンも多い。圧倒的な経験と情報量を裏打ちとした、「人」と「人」を繋げるマッチングが持ち味。一般社団法人マーケターキャリア理事を務めている。 受賞 第7回 日本ヘッドハンター大賞(2014年度) 広告 部門 MVP 第8回 日本ヘッドハンター大賞(2015年度) 広告 部門 MVP DODA Valuable Partner 2018 BEST CONSULTANT賞

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