by小野進一
【広告業界の職種】WEBプランナー:営業も戦略もメディア選定も! WEB領域のプロモーションをマルチにこなす
広告業界のさまざまな職種を解説するシリーズ、今回は製品やサービスのプロモーションにおけるWEB領域全般を担当するポジション「WEBプランナー」について。
仕事内容や必要なスキル、年収、転職事情について見ていきましょう。
目次
WEBプランナーとは?仕事内容
WEB領域においてプロモーション行う際に戦略を練るのがWEBプランナーです。デジタルプランナー、アカウントプランナーとも呼ばれます。
どのような広告をつくり、どのメディアを使用するか、予算の管理などの営業に近い仕事を行うこともあり、プロモーション全体を仕切ります。
WEBプランナーはWEBプロモーションにおけるすべてに関わります。データから抽出した確かな情報を使用してターゲット層を細かく割り出し、最適なプランニングを考案します。
総合広告代理店のWEBプランナーの場合
大手総合広告代理店であれば、50~100人のWEBプランナーが在籍しています。
プロモーション全体の戦略は社内のストラテジックプランナーが考え、WEBプランナーは、WEBにおける範囲で最適な戦略・戦術を考えます。
他の職種はひとつのクライアントに絞って徹底的に付き合うケースが多いのに対し、WEBプランナーは、複数のクライアントの案件をかけ持つケースもあります。
新卒で入社した際、デジタル部署から研修をはじめることも多いので、デジタル領域で活躍したいと思っている新入社員は、ストラテジックプランナーやクリエイティブ系の職種に比べると、比較的希望が叶いやすい職種です。
デジタルエージェンシーのWEBプランナーの場合
大手デジタルエージェンシーであれば、200名くらいのWEBプランナーが在籍しています。
総合広告代理店と違い、戦略戦術を考えるだけでなく、案件の獲得や予算の管理など、営業の仕事も兼ねています。
さらにはデータを集めて分析する段階から関わり、ストラテジックプランナーの役割を兼ねるケースもあります。
クライアントとコミュニケーションを密に取るところからはじまり、全体の骨子を考え戦略を提案、クリエイティブの判断や予算の管理、さらにはメディアの選定まで、幅広く行います。
また、総合広告代理店には、ディスプレイ広告などの非運用型広告を担当する部署はあっても、リターゲティング広告などの運用型広告を担当する部署はありません。
そのため、総合広告代理店が手掛けるプロモーションであっても、運用型広告はWEB領域を専業としている広告代理店のWEBプランナー(アカウントプランナー)が担当します。
WEBプランナーに求められるスキルは?
求められる人材になるためには、デジタル領域における知識に加え、マーケティング全般の知識、加えてクライアントのニーズを引き出すヒアリング力やコミュ二ケーション力も求められます。
さらに、結果につながる戦略を考案する企画力、アイデア力も必要です。
また、デジタル領域のプロモーションとはいえども、戦略の良し悪しの判断ができるようになるには広告全般の知識もある方が望ましいでしょう。
デジタル業界は、目まぐるしく進化していて、情報がものすごいスピードで更新されています。
流れに乗り遅れないように、今ある知識やスキルだけでなく「この先、デジタル業界がどう進化していくか」を敏感に察知するアンテナを常に立てておくことも重要です。
WEBプランナーの年収
3年を目途に新規クライアントを獲得して、全てひとりで対応できるようになるのが理想的です。
またWEB領域を専業としている広告代理店の場合は、営業成績(売上)も年収アップにつながる要素です。
会社によっても差はありますが、WEBプランナーの年収目安は下記の通りです。(大手広告代理店の場合を除く)
23歳、新卒の頃は年収最大350万円程度なので、少し給料高めといった程度ですが、特に28歳以降はプレイングマネージャーとして部署を任されるケースが多くなります。
他の職種に比べて全体的に年齢層が低く、早い段階から仕事を任せてもらえるので、20代の若手が多く活躍している職種といえるでしょう。
もちろんそれに比例して20代のうちから年収が上がりやすいので、稼いでいる若手が多くいます。
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