by小野進一
CRMコンサルタントは激務?仕事内容や年収、おすすめの転職エージェントも紹介
多くの大企業が導入しているCRMですが、中小企業では未だに導入するメリットを知られておらず、CRMコンサルタントの仕事内容や存在自体を知らない人が多いのも事実です。
CRMは顧客へ最適なサービスを提供することで、企業と顧客にメリットを与えられるのですが、CRMコンサルタントは激務ともいわれています。
本記事ではCRMコンサルタントが激務だといわれる理由と、仕事内容や年収についてご紹介していきますので、CRMコンサルタントを有する企業に転職したい人はぜひチェックしてください。
また、転職活動をする際には後述する「プロの転職」というサービスへの登録を推奨します。
転職活動を実りあるものにするために役立ちますので、ぜひ参考にしてください。
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目次
CRMコンサルタントとは?仕事内容は大きく分けて3種類
CRMとはCustomer Relationship Management(カスタマー・リレーションシップ・マネジメント)の略で、日本語に訳すと「顧客関係管理」や「顧客戦略」と訳されることが一般的です。
顧客から得られた情報をもとに最適なサービスを提供して、利益の最大化を図るマネジメント手法の1つです。CRMコンサルタントの仕事内容は顧客戦略の立案から企業の競争力向上など多岐に渡ります。
仕事内容は大きく3つに分類されており、それぞれどのような内容なのかをチェックしていきましょう。
①経営戦略の立案
CRMコンサルタントの仕事内容の1つに企業の経営戦略の立案がありますが、最近ではビジネスの多様化に顧客の求めるものもさまざまに変化をしてきています。
そのため、経営戦略も顧客の望むものや進捗するプロジェクトごとに、顧客の立場に立って提案をしていかなければなりません。
②チャネル戦略の立案
チャネル戦略とは、顧客の視点で顧客との接点である「チャネル(情報経路の媒体)」を再検討していくことです。
近年、顧客がチャネル接点に求める機能は、かなりの高レベルなものに変化してきており、顧客は単なる情報収集だけに留まらなくなっています。
顧客が求めるレベルの情報の内容に達するまで、その都度戦略を調整していき顧客の悩みを解決できるように最新技術を駆使して、より高レベルなチャネルを構築していきます。
③CX戦略の立案
顧客が求めるサービスは、現在、細分化・複雑化が進んでおり、企業も頭を悩ませていることが多いでしょう。
サービスを購入または体験したときに、顧客が感じた「CX(Customer Experience)【顧客体験】」を中心に、新たな戦略を立案したいという要望が、企業からも増えてきています。
そこで、顧客の価値観も多様化する中で、顧客が満足を得られるような体験を提供できるかどうかが、ビジネスにおいてますます重要になっています。
すなわち、顧客がサービスを利用したとき思う感想は、企業にとって貴重な成長材料にもなると言えるでしょう。
そして、それを可視化することで、さらに顧客に寄り添った事業を展開していくと利益の最大化を図ることが可能となります。
CRMコンサルタントは、こうしたCX戦略も重要な仕事の1つとして担っていきます。
CRMコンサルタントには幅広い知識や資格が求められる
CRMコンサルタントになるためには、CRMや営業及びマーケティングなどの知識が必要になってきます。1つの部門に集中せずに、クライアント企業全体を把握して業務を遂行していきますので、広い視野と知識が求められることもあります。
また、IT関係の業務経験がある人は、優遇される傾向があります。マーケティングの知識のほかにも、ヨーロッパ最大のソフトウェア開発会社が提供するSAPやアメリカのソフトウェア会社が提供するOracleについての知識も必要です。
その他にも、さまざまな部門の方々と関わることになるため、どの立場の方にも分かりやすい説明ができるプレゼン能力も必要になります。
そして、コンサルティング業務に必要な論理的思考力・コミュニケーション能力も求められます。
クライアントの問題解決のためには、物事を総合的に見て判断する力や行動力など、必要となる能力や知識は多種多様です。
複数の部門の方々が関わってきますので、もしも当初の計画から大きく外れてしまい、スムーズに進捗しないということも珍しくはありません。そこで、どのような状況になっても、修正をかけて対応するなどイレギュラーな事態にも冷静に判断し行動していくことが必要です。
CRMコンサルタントは激務になりやすい
CRMコンサルタントに限らず、ITコンサルタント全般の仕事が激務なのは、間違いのないことでしょう。なかでもCRMコンサルタントは、クライアント企業や顧客の両方の立場になって仕事をする必要があり、短期間で多くの知識を身につけなければ業務を進められません。
クライアント企業が求めるものと顧客の求めるものを、それぞれ分析し最適な答えを導き出すことが重要です。
しかし、企業の経営状態や意向によって、適切な対応が大きく変化します。それに伴い業務の内容や進め方もその都度変わりますので、対応方法を変化させなければなりません。クライアント企業が納得する解決策を提案できても、「さらに良い解決策はないのか」と考えるのも仕事をするうえで重要になってきます。
CRMコンサルタントは顧客の声を聞いて、要望やクレームなどを分析することが仕事の大部分を占めています。
ネット上で意見を募ったり、聞き込みを行ったりするなど色々な方法はありますが、顧客に会って対話をすることも少なくありません。
ここでうまくコミュニケーションが取れないと、本当の顧客の声を引き出せないだけでなく、信頼関係も築くことができませんので信用に足らない情報だけが残ってしまい、CRMコンサルタントとしての評判も落ちてしまいます。
さらに、CRMコンサルタントが激務といわれている理由は、納期が近づくと残業時間が増えたり休日出勤をしたりといった時間外労働が増えるからです。
繁忙期になると、1人で抱える案件の数も多くなるため、長時間労働や残業がさらに増えることもあります。
CRMコンサルタントの年収・給与・給料
転職を希望しているほとんどの人が気になるCRMコンサルタントの給与ですが、勤める会社や請け負う案件及び経験の有無、個人のスキルによって大きく異なります。
しかし、他の職種と比べて比較的高水準を誇っていて、資格や経験があるとさらに高くなる可能性もあるでしょう。
入社後の給与は500万円前後であることが多いのですが、マネージャークラスになると年収1,000万円を越えることもありますので、スキルアップや成果に伴って年収アップを期待できます。
多くの中小企業は、成果が給与に反映されないとして、不満を持つ人も少なくありません。
しかし、CRMコンサルタントはクライント企業の売上向上など、自分の成果や評価が目に見えてわかりやすいことが特徴です。
そのため、入社後の年収アップも十分に狙うことができます。
CRMコンサルタントの主なキャリアパス
需要が高まりつつあるCRMコンサルタントは、今後も活躍できる場が広がっていくと予想されており、CRMコンサルタントのニーズは、ますます高まっていくと考えられています。企業が顧客との繋がりの重要性を改めて認識したことで、コンサル業界のみならずマーケティングのプロフェッショナルとして、一般事業会社のマーケティング職や仕組みがまだ不十分なベンチャー企業へ転職することで、さらなるキャリアアップを期待できるでしょう。
それ以外にも、大企業のマーケティング部門やCRM専門家として活躍できる可能性もあります。現状の成果に満足せずに常にスキルアップできる環境を求めることで、CRMコンサルタントとしてさらに成長し活躍できるでしょう。
CRMコンサルタントの求人がある企業
大手企業にはCRMコンサルタントの部門が設置されていることが多く、その需要の高さが垣間見えます。大手のIT系コンサルティングファームでは、CRMコンサルタントの部門を有していることがほとんどです。以下に挙げる企業ではすでにCRMコンサルタント部門があり、企業の発展に貢献しています。
・アクセンチュア株式会社
・株式会社シグマクシス
・PwCコンサルティング合同会社
・資生堂
・EYアドバイザリー・アンド・コンサルティング株式会社
・アビームコンサルティング
・株式会社電通国際情報サービス
・トランスコスモス株式会社
・株式会社日立コンサルティング
・KPMGコンサルティング株式会社
・フューチャーアーキテクト
CRMコンサルタントの需要はさらに高まっていくと思われますので、今後も導入する企業が増えていくでしょう。
CRMコンサルタントへ転職したいならプロの転職に登録しよう
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担当者が企業に直接相談してくれるほかにも、求人が出ていない企業にもアプローチすることがあります。あなただけの特別な求人が見つかることも、プロの転職を利用する強みです。
また、「今すぐの転職は考えていないけれど、相談はしてみたい」と考えている方も、この機会にぜひご相談ください。現在のあなたの市場価値を確認したりキャリアの棚卸しをしたりなど、今後の転職活動に活かせるようお手伝い致します。
まとめ
今回はCRMコンサルタントの仕事内容や年収などを紹介しました。すでに大企業ではCRMコンサルタント部門を設けているところも多く、将来的にさらに需要が高まっていくと予想されます。
入社後に資格を取ったり大きな成果を残したりなどで、年収を大幅にアップさせることも可能ですので、スキルアップしながら年収を上げたい人におすすめです。
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