これだけは知っておきたい「転職」の基本20選
18.転職の面接でも逆質問は効果的?逆質問の目的や質問例、注意点のまとめ!
転職を予定している人は、面接を受けるときの対応についても考えておく必要があります。新卒採用の面接では、採用担当者から「何か質問はありますか」と促されたときに逆質問をしたほうが良いと言われています。今回は、逆質問の目的などを挙げて、中途採用者の面接での逆質問について解説します。採用担当者に評価されやすい質問や、NGな質問なども紹介しましょう。
面接で応募者が逆質問をする目的
新卒採用などの面接で、逆質問をしたほうが良いと言われているのにはいろいろな理由があります。実際、多くの人は何らかの目的を持って、質問の内容を考え、逆質問をしています。ここでは、逆質問をする目的をまとめてみました。
#目的1「自分を印象づける」
採用担当者に自分を印象づけることは、逆質問の目的のひとつです。面接でほかの応募者と同じような内容しか話していないと、採用担当者の印象に残らないケースがあります。ほかの応募者と経歴などに差がない場合、印象が薄いと採用者の候補から外されてしまうかもしれません。事業について穿った質問をしたり、ユニークな視点から疑問点を聞いたりすると、採用担当者に名前を覚えてもらえる可能性があります。
#目的2「やる気をアピールする」
逆質問をする目的でとくに多いのが、やる気をアピールすることです。志望動機や自己PRを聞かれたときに上手に話ができなかったり、意欲を強調するのを忘れてしまったりしたときは、逆質問をして挽回をはかることもできます。面接の最後に聞かれることが多い「質問はありますか」は、逆質問でやる気をアピールするきっかけになってくれるでしょう。
#目的3「事業やサービスを熟知していることを知ってもらう」
逆質問の内容次第では、応募した企業についてさまざまな面から情報を集めていることを、採用担当者に知ってもらえる可能性があります。公式のホームページに記載されていない情報を知っていたり、商品やサービスについて詳しかったりすると、「我が社について十分に勉強している」と評価してもらえるかもしれません。質問を通じて自分の価値を知ってもらうことも、逆質問の目的のひとつと言えます。
逆質問は採用担当者にどう思われている?
採用担当者は、応募者の見極めをするために逆質問を促している場合があります。「質問はありますか」と聞かれたときに何も聞かずに済ませてしまうと、マイナスの評価を得ることもあるため注意が必要です。ただし、逆質問が採用担当者にどのように思われるかは、質問の内容や話の仕方で変わってきます。内容や聞き方を間違えて評価が下がってしまうのは避けたいところです。逆質問を促すときに採用担当者が心のなかで知りたいと思っているのが、次のようなことです。
- ・自社にどのくらい興味を持っているのか
- ・仕事への意欲があるのかx
- ・入社してから周囲とうまくやり取りができるか
- ・業界知識がどのくらいあるか
事業についての質問などは、その企業にある程度の興味を持っていないと思い浮かばないことが多いです。積極的に質問をしてくる人は、自社について興味を持っている人だと判断ができるでしょう。また、逆質問はその人の意欲を知るうえでも参考にできます。採用担当者に好感を与える逆質問をする人は、実際に自分がその仕事をしていると想定して話をしているケースが少なくありません。このような応募者を選別するうえでも、逆質問を促すことはメリットがあります。また、応募者のパーソナリティや会話の仕方などを知るために、逆質問を促す採用担当者もいます。
どのような質問をしてくるかは、応募者の意識を知りたいときにも参考にすることが可能です。質問の内容によっては、なぜその企業を選んだのかが見えてくる場合もあるでしょう。業界知識のレベルを知るうえでも、質問の内容はひとつのポイントです。専門知識がないと思い浮かばないような質問をしてくる人は、「仕事をこなす資質がある」と判断してもらえるかもしれません。
採用担当者から評価されやすい逆質問は?
逆質問には、採用担当者に評価されやすい内容があります。転職の面接で好感を与えやすい質問を、少し紹介してみましょう。
#「営業経験を御社で活かしたいと考えています。どのような部署でお役に立てるかを教えてください」
「営業経験がある」という自分のPRをさりげなく加えているのが、この質問です。職務経歴書などに経験の詳細を書いていたり、面接のなかで経験について話をしていたりするときは、こういった質問をすることでさらに自分を印象づけられるかもしれません。質問をされた採用担当者は、相手が「入社してから会社の役に立ちたいと考えていること」、「仕事についてのイメージを持っていること」などが理解できます。
#「御社で仕事をするうえで、身につけておいたほうが良いスキルは何でしょうか」
この質問の場合も、「仕事の具体的なイメージを持っていること」や「意欲があること」などがわかります。必要なスキルについて尋ねられた場合、採用担当者は応募者が入社してからのキャリアアップについてもしっかりと考えていることに気付くでしょう。「今後の成長が期待できる人」と評価してもらえる可能性があります。
#「1週間の業務はどのような流れで進んでいきますか」
1日や1週間などの期間ごとの業務スケジュールを尋ねる質問は、入社してからのイメージを持っていることを採用担当者に伝えるためにも有効です。1週間の業務の流れについて質問をされた場合、相手が「仕事への意欲」や「仕事をするうえでの具体的なイメージを持っていること」がわかります。
評価が下がるNGな逆質問は?
面接では、逆質問をすることで評価が下がってしまうケースも少なくありません。採用担当者にマイナスイメージを与える質問は、面接ではNGです。避けたほうが良い質問を、ここではピックアップしてみました。
#「御社の商品にはどのような種類がありますか」
面接でこのような質問をすると、やる気のなさや準備不足を疑われかねません。メーカーの場合、取り扱いがある商品は公式のホームページなどで紹介されているのが一般的です。ホームページの内容は、応募をする前に忘れずにチェックしておきたい情報です。面接の段階で商品について質問をする人は、こういった準備を怠っていると判断されてしまいます。「仕事をするうえでの資質がない」とマイナスの評価を受けることが多いため、注意をしましょう。
#「基本給と手当について教えてください」
基本給や手当などの給与に関する質問も、逆質問では避けたほうが無難です。このような情報は、大抵は募集要項などに記載されています。そのため、「わかっていることをなぜわざわざ質問するのか」と採用担当者が不審に思う可能性があります。また、「肝心の仕事よりも待遇のほうが気になる人」という印象を与えてしまうのも、この手の質問のデメリットです。
#「休みは取得しやすいですか」
この質問も、仕事への意欲を疑われる可能性が高いです。まだ採用が決まっていない段階で有給休暇や特別休暇の詳細について聞くと、採用担当者に不快感を与えることがあります。年間休日数なども逆質問では聞かないようにしましょう。
面接で逆質問をするときの注意点
転職の面接で逆質問をするときには、質問の内容以外にも気を付けることがいくつかあります。たとえば、以下のような点に注意が必要です。
- ・逆質問をするタイミング
- ・質問の数
逆質問は、面接の担当者から促されてから行うのが一般的です。面接の最中に採用担当者の言葉を遮って逆質問をしたり、入室をしてすぐに自分のほうから逆質問を切り出したりするのは、避けたいところです。日本の採用面接では、面接をする側のペースでヒアリングを進めていくスタイルが主流です。採用担当者のペースを乱すと、悪い印象を与える可能性があります。また、逆質問の数も気をつけておきたいポイントです。逆質問をするのが効果的でも、質問をする内容が多すぎると採用担当者が負担に感じるかもしれません。
自分の面接時間が長引いた場合、その日に予定しているほかの応募者の面接に影響を与えてしまうことが考えられます。中途採用の面接は、通常業務の時間を割いて行われるケースも少なくありません。業務に悪影響を与えないためにも、必要以上に面接時間を長引かせるのは避けましょう。聞きたいことがたくさんあるときは、ポイントを絞って質問内容を簡潔にまとめておくのが良い方法です。効果が期待できるような内容を抜粋して、逆質問をしましょう。
内容を吟味した逆質問は転職の面接でも効果が期待できる
質問の内容次第では、転職の面接でも逆質問が役立ちます。採用にプラスの影響を与えるには、質問の内容をしっかりと吟味することが大切になるでしょう。採用担当者の立場から内容を考えてみると、良い質問かNGな質問かがだいたい判断できるかもしれません。転職活動のルールや常識なども考慮して、好印象を与える質問を考えてみましょう。
内容を吟味した逆質問は転職の面接でも効果が期待できる
質問の内容次第では、転職の面接でも逆質問が役立ちます。採用にプラスの影響を与えるには、質問の内容をしっかりと吟味することが大切になるでしょう。採用担当者の立場から内容を考えてみると、良い質問かNGな質問かがだいたい判断できるかもしれません。転職活動のルールや常識なども考慮して、好印象を与える質問を考えてみましょう。
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