これだけは知っておきたい「転職」の基本20選

14.転職を成功させる!面接で採用したいと思わせる4つのポイント

面接は転職の成功を左右する大きなポイントです。職務経歴が良くても面接の印象が悪ければ落ちてしまいます。反対に、大きな経験がなくても面接の印象が良ければ成長を見込んで採用してもらえるかもしれません。

転職の面接対策は新卒採用のものとは異なる部分があります。転職だからこそのアピール方法があるのです。そこで面接で採用したいと思ってもらえるよう、おさえておきたいポイントを紹介します。

面接は書類準備から始まっている

新卒採用面接と転職面接の大きな違いは「職務経歴書」という武器を持っているかどうかです。中途採用であってもこの人が欲しい、と思わせなければ転職は成功しません。職務経歴書はこれまでの実績をアピールする重要な書類です。

職務経歴書は自己アピールの場になります。できるだけ具体的に書くようにしましょう。簡潔に書こうとするあまり、配属や業務を一言で書くだけにすると何をやっていたのかが伝わりません。詳しい業務内容や、どのようなスキルを身に着けたのかまとめましょう。昇格、昇進があったのかも記入します。

職務経歴書は自己アピールの場になります。できるだけ具体的に書くようにしましょう。簡潔に書こうとするあまり、配属や業務を一言で書くだけにすると何をやっていたのかが伝わりません。詳しい業務内容や、どのようなスキルを身に着けたのかまとめましょう。昇格、昇進があったのかも記入します。

面接官は自社で必要としている人材と合致するかチェックしています。これまでの経験やスキルが転職先の業務でどのような強みになるかをアピールすると良いでしょう。 また在籍期間やこれまでの転職回数も面接官は見ています。不自然な在籍期間や転職回数があると理由を聞かれる可能性があるので、きちんと答えられるようにしておきましょう。

この職務経歴書は面接対策にもなります。面接の失敗例として、数多くの質問をされ、言っていることがチグハグになってしまった、というものがあります。緊張の中、その場で考えて答えていると、前の回答と矛盾したことを言ってしまうかもしれません。

そこで試行錯誤して書いた職務経歴書に基づいて話すことで、面接の回答に一貫性がでます。一貫性のある答えは面接官にとっても好印象となるでしょう。

面接官がみている応募者の「STAR」

面接官が取る技法の中にSTAR技法というものがあります。これは応募者の特性や価値観から自社にあった人材かどうかを見極める方法です。

「これまではどのような仕事をしていましたか?」

この1つの質問にどのように答えるかが重要なポイントです。面接官はその人を採用するメリットがあるかを判断するために応募者の「STAR」を聞きたと思っています。このSTARへの回答と転職先が求めているものが一致することが採用へとつながります。

#S=Situation状況を話す
いつ、どこで、誰が、なぜといったことです。 例えば立ち上げたあるプロジェクトを自己アピールとして話したいとします。なぜそのプロジェクトが発案したのか、どのような状態から始めたのかについて話すなら、面接官はその人の状況を理解できます。

また、採用選考を受ける際は企業研究が必要です。理念や事業内容、提供されているサービスなどを慎重に調査して、面接でスムーズに受け答えできるよう準備しておかなければなりません。しかし、応募数が増えると企業研究に費やせる時間も限られてくるので、対策が疎かになる恐れがあります。企業ごとの対応が薄くなってしまっては、内定へつながりにくくなるので、十分に時間を確保することが重要です。

#T=Task役割
物事を解決、打開するために必要だったこと、どのような立場を負ったかです。プロジェクトでどのような役割を担ったかという部分です。

#A=Action行動
具体的に何をしたのかという点です。スキルや実績をアピールするのに重要な部分で、順を追って詳細に話すようにします。 自分の能力を自慢するのではなく、実際に行なったことを述べるということを意識すると良いでしょう。

#R=Result結果
それに対してどのような結果が出たかを話します。 プロジェクト全体としての成果や評価を話すことで、採用することにどのようなメリットがあるのか面接官にイメージさせることができます。

このSTARを用いた方法は、転職だからこそアピールしやすいものです。どのように社のメリットになれるのか面接官がイメージしやすいように答えましょう。

一緒に働きたいと思わせるイメージをつくる

面接官もその社の一員です。一緒に働きにくそうな人を採用する面接官はまずいません。仕事の能力も大切ですが、面接官が一緒に働くイメージを持てるかというのも重要なポイントなのです。

#身だしなみとマナーを徹底する
イメージを左右する一番のものは身だしなみ・マナーです。清潔感のある身だしなみはもちろんのこと、時間を守る、ビジネスマナーを身に着けている、敬語を使えるといった基本的なこともきちんと抑えましょう。

また話し方もその人の印象に影響を与えます。砕けた話し方だけでなく、慇懃無礼な態度も印象が良くありません。仕事仲間になったら長い時間共に過ごすことになります。不快感・緊張感を与えるような相手とは一緒にいたいと思いません。

丁寧さを保ちつつも、親しみやすい柔らかい雰囲気を出すよう心がけましょう。

#会社についてリサーチしておく
相手に好印象を与える面接対策として、面接を受ける会社のことをよく知っておくことができます。会社のホームページやニュースなどをチェックしたり、支店や営業所がどのようなところにあるのか見ておくようにしましょう。

何か製品を出している会社であれば、その製品を試してみておくといいかもしれません。

面接では自社のことをどれくらい知っているか聞かれることがあります。そんなときに何も知らないというのは、面接を受けている会社に対して失礼になります。面接官にも「あまり自社に執着がないのだ」という印象を与えます。

もし求人に応募する前から知っていたのか聞かれても「以前から詳しく知っていた」と嘘をつく必要はありません。知識不足だったので、今回面接を受けるにあたり勉強したことを伝えれば良いのです。この会社への興味がある、積極的に行動を起こす人物であるという印象になり、マイナスイメージは付かないでしょう。

#なぜその会社が魅力的なのか話せるようにしておく
志望動機は職務経歴書や面接の冒頭で聞かれることがほとんどです。それとは別に、その会社の魅力的なところ、興味を持った理由を整理しておくようにしましょう。会社について知っていることを述べるだけではなく、「魅力を感じたところの1つとして・・・」というふうに話す方がポジティブなイメージを持っていることを表せます。

面接官も会社に対してポジティブなイメージを持っている人の方が好印象です。採用したら長く続けてくれそうだ、という判断にもつながり「一緒に働きたい」というイメージを持ってもらいやすくなります。

面接でされる質問を想定しておく

緊張している面接では思わぬ失敗をしてしまうものです。特に答え方によっては不利になるんじゃないか、という質問は動揺してしまい、余計しどろもどろなってしまうこともあります。

そうならないよう、転職面接で聞かれがちな質問を事前に考えておきましょう。

#「転職理由はなんですか?」
転職であれば避けては通れない質問です。ネガティブな転職理由だと印象が悪くなるので、上手な言い方をしないと、と焦ってしまうかもしれません。

ここでやってしまいがちなのが「志望動機」を答えてしまうことです。 転職理由として「御社の新規事業で開発されたシステムに魅力を感じたからです」と答えても、これは志望動機にしかなりません。面接官が聞きたいのは「転職理由」つまり仕事を変えようと思った理由です。例えば「今のスキルを活かしてシステム開発にもっと携われる職場で働くため」であれば転職理由と言えます。

もちろんこれは人によって様々です。勤務時間や雇用形態が理由の人もいれば、スキルアップが目的の人もいます。転職を使用と思った理由をしっかり振り返っておくといいでしょう。

#「何か質問はありますか?」
いわゆる逆質問です。これは応募者の意欲やコミュニケーション能力を見るために質問していることがあります。一瞬何を質問して良いのか迷いますが、自己アピールするチャンスになります。

例えばそれとなく長所をアピールできる質問があります。「こういう資格を持っているのですが、御社で生かすことはできるでしょうか」「こういったことを努力してきましたが、御社で働く際にさらに必要な点があるでしょうか?」などと、その会社でできることを聞く際にさりげなく自己アピールができます。

また意欲があることをアピールする質問としては、「御社で働くことができた際に、中途採用者へ期待する点はなんでしょうか」「業務の流れはどのようなものでしょうか」など実際に働くことをイメージしたものがあります。

反対に悪印象を与えてしまう質問をしないよう気を付けましょう。
1つは会社の概要や扱っている製品など調べれば簡単にわかるような質問です。これはその会社についてリサーチしていないことを示してしまいます。

また面接官がすでに話したことを質問すると、話を聞いていないもしくはコミュニケーション能力が低いと思われてしまいます。給与や休日、有給など気になりますが、面接時に聞いてしまうとあまり良い印象を持たれません。

転職面接には事前準備が大切

転職面接には模範解答はありません。質問を想定することはできますが、各自の転職理由やスキル、経験をもとに自分の言葉で答えることが大切です。

面接準備は書類作成から始まります。また志望動機や転職理由を自分の中でしっかり整理しておくと、予想外な質問にも答えやすくなります。事前にしっかり準備して面接に臨むようにしましょう。

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