これだけは知っておきたい「転職」の基本20選
1.転職活動の準備期間はどれくらい必要?
転職活動は計画的に行わないと、給料が発生しない期間ができてしまいます。そのため、転職活動をするにあたってはできるだけ有休をすべて消化して転職後の生活に影響しないように勧めたいでしょう。そこでこの記事では、転職活動の準備から転職先への入職までのスケジュールはどのようになっているのか、転職活動に必要な期間は大体どれくらいかなどについて解説していきます。
転職活動にかかる期間は?
転職活動にかかる期間は一般的に3ヶ月と言われています。ただ、転職活動に取り組む人の中には1ヶ月で転職先を決める人や、半年以上の時間をかける人もいます。そのため、目指す業界の転職難易度の高さや知名度、求められるスキルなどを考え、自分が無理なく転職活動に取り組めるスケジュールを立てましょう。また、希望する企業・職種を目指すにあたってスキルが足りていないと思っているなら、スキルを身に着けるための期間も3ヶ月~半年程度設けると良いでしょう。そして、大体どれくらいの期間で転職活動を行うのか決めたら、そこから逆算してスケジュールを立てていくこととなります。
実際の転職活動のスケジュールはどんな感じ?
先ほど転職活動には3ヶ月程度かけて進めるのが一般的と解説しました。そこで次は3ヶ月で転職活動をする場合の一般的なスケジュールを見てみましょう。万が一転職活動に半年程度時間をかけたい場合は各工程にかける期間を倍にして考えるなど、自分が転職活動にかけることができる期間に応じて調整してください。
- 【転職活動にかかる期間】
- ・事前準備2週間
- ・情報収集2週間
- ・選考1ヶ月
- ・退社準備2週間~1ヶ月
- ・入社準備2週間
3ヶ月で転職活動を行う場合にかかる期間は各工程2週間~1ヶ月程度です。それでは、各工程でどのようなことをするのか具体的に見ていきましょう。
#事前準備
事前準備では、自分がどんな仕事をしたいのか、どれくらいのポジションを狙うのかなど、転職先を決めるにあたって重要な条件を決めます。この段階で転職時に希望する条件をはっきりさせることで、応募する求人を絞ることができたり、複数の会社から内定をもらった時に最終的に入職する企業をスムーズに決められるようになったりします。また、転職活動では面接の際に志望動機を必ず聞かれます。そこで事前準備の段階で転職の目的をはっきりさせることで、面接の際に困ることも無くなるでしょう。
また、もう一つ事前準備で行うことが自分のキャリアの振り返りです。転職活動をするにあたっては、自分がどんなことをできるのかしっかり企業に説明できることが重要となります。そこで一旦自分のスキルの棚卸しを行い、どんなことができるのか、どんな業務を経験してきたのか振り返ります。特に技術職はこの行程が重要となるので、それまでに経験してきた業務を1つ1つ振り返り、自分を持っているスキルを実際にどんな場面で活かすことができるのかなどをまとめましょう。
それ以外には、希望する企業に転職するにはスキルが足りないということもあります。そんな時は準備期間を長めに設け、スクールに通うなどしてスキルをこの期間で身に着けましょう。
#情報収集
事前準備で自分の実力がどの程度か、転職時にはどんな条件を希望するかなどがはっきりしたら、実際に自分が応募する企業を選びましょう。一般的には仕事探しには転職サイトを使うこととなります。ただ、転職先を決めるにあたって不安ならハローワークや転職エージェントなど転職先に関する相談ができるサービスを利用して決めるのも良いでしょう。また、この工程と並行して履歴書・職務経歴書も準備します。
#選考
応募する企業を決めたらいよいよ先行です。選考に通ったら企業からメールもしくは電話にて面接の日程調整に関する連絡が来るので、面接日を決めていよいよ面接に挑みましょう。ただ、一切面接対策をせずに面接に挑むのは、特に転職経験が無い人にとっては危険です。インターネット上に面接対策に関する情報が多数掲載されているうえ、転職エージェントなどでは面接練習に対応しているところもあるので、このようなサービスを活用して対策をしたうえで本番に挑みましょう。
#退社準備
面接をクリアして内定が下りたら退社準備を行います。労働基準法上では2週間前に退職の旨を伝えることとなっていますが、2週間前だと他の人に迷惑が掛かってしまうので遅くても1ヶ月前に上司に対して退職の旨を伝えることとなります。そして、他の人への引き継ぎ作業や職場に置いてある私物の持ち帰りなどを行い、退職日に向けた準備をしましょう。また、転職する場合、有給が残っていることが多いでしょう。ちなみに退職までに取得する有給に関しては1週間程度が平均となっています。有給を消化しないのは勿体ないので、有給の手続きも忘れずに行いましょう。
そして、業務以外にも、社会保険など退職時には様々な手続きが必要となります。基本的にこれに関しては人事とやり取りをすることとなりますが、手続きに手こずってしまうと、入職日が遅れるなど転職先の会社に迷惑が掛かってしまう可能性があります。したがって、わからないことが出てきたらすぐに人事に問い合わせる、書類の締め切りはしっかり守るという2点を意識して手続きを行いましょう。
#入社準備
基本的に内定の段階である程度の入職日を決めることとなりますが、転職先の入社手続きをよりスムーズに進めるためにも内定時に決めた入職日の通りに入職することが可能か、退職日はいつになるのかなどの報告は忘れないようにしましょう。また、入職日までにある程度転職先で行う業務について勉強することも大切です。転職採用の人は即戦力となることを求められることが多く、入社時の周りからの期待も大きいでしょう。それに、少しでも時間が空いてしまうと、仕事に関する知識が抜けてしまうこともあります。そこでしっかり学習を行い、新しい職場ですぐに活躍できるような状態を目指しましょう。
転職活動を効率良く進めるポイント
転職活動は様々なことを同時進行で行わなければいけないのが大変です。そこで、転職活動を効率良く進めるために押さえておきたいポイントを把握しておきましょう。
#転職サイトは専門的なサイトを利用するのがおすすめ
転職サイトには様々なものがあり、1つの業界に特化しているもの、ベンチャー企業ばかりを取り扱っているもの、ハイクラス求人を取り扱っているものなど様々です。そこで、転職の目的がはっきりしているなら、専門的な転職サイトを活用することで、より希望する条件の求人を見つけやすくなります。特に専門職は特化型の転職サイトが多く存在するので、このような転職サイトを活用して効率良く転職活動を進めましょう。
#応募書類はPCで
今までは応募書類は手書きというルールがありましたが、IT化が進むにつれて、Wordなどで作成した応募書類も認められるようになってきています。手書きだと間違えた時に1から書き直しになってしまいますが、PCだと間違えてもすぐに修正できますし、応募する企業に応じて志望動機や自己PRを書き換えるだけで済むので、応募書類を作成するためにかける準備時間を短くすることができます。
#自己分析は他人にも協力してもらう
自己分析は自分だけで行ってしまう人もいますが、中には的外れな自己分析をしてしまう人も少なくありません。そこであえて他人から見て自分はどんな人間か聞いてみることで、客観視した自分と実際に他者から見た自分の差を知ることができます。そうすることで、より自分の長所・短所と向き合うことができ、特に面接の時の自己アピールを有利に進めることができるでしょう。特に自分の短所を理解し、面接官に対してもそれを伝えられる人は、「しっかり自分と向き合える精神面の強い人」と判断されやすく、企業から重宝されます。そのため、長所だけでなく短所も友人や家族など周りの人に詳しく聞いてみると良いでしょう。
#退職手続きはなるべく早く
現代社会は少子高齢化が進んでおり、どの企業も人材不足に悩まされています。そのため、退職したくてもできない状況に陥ってしまう、なかなか辞めさせてもらえないなどといったケースは多いです。そんな事態を避けるためにも遅くても1ヶ月前と解説しましたが、できる限り2ヶ月前には上司に対して退職に関して相談しましょう。また、どうしても退職させてもらえない場合は、労働基準監督署などに相談するのがおすすめです。
転職活動は計画的に効率良く進めることが大事!
新卒の際の就職活動と比べて転職活動はスピードが速く、働きながら転職準備も並行して行わなければいけないので、いかに効率良く進められるかがカギとなります。そこでここで紹介したスケジュール例を参考に、転職活動のスケジュールを立て、転職活動と仕事を両立し、希望する条件をクリアする企業への転職を成功させてください。
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