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転職ノウハウ

by小野進一 小野進一

グラフィックデザイナーが20代、30代で身に付けておくべきスキルとは?

どんな仕事でも歳を重ねるにつれて経験数が増え、スキルも磨かれていきます。でもより一層活躍するためには、市場においてキャリア・年齢と身についているスキルが見合っているかどうかを常に意識しておきたいもの。

そこで、それぞれの業界で成功するために20代、30代の時点で身についているべきスキルを確認してみましょう。初回は「グラフィックデザイナー編」です。さあ、今のあなたは本来いるべき地点に到達していますか?

情報をクリエイティブに伝える仕事グラフィックデザイナー

グラフィックデザイナーは、主に平面で展開される印刷物のデザインを手掛けます。印刷物は雑誌、新聞など定期刊行物のほか、チラシ、POP、変わったところではラッピングバスのデザインなども含まれます。

2次元空間でクリエイティブを発揮するのがグラフィックデザイナーの仕事です。

1年目は素材探しやリサイズ。成長速度はこの時期で決まる。

駆け出しのデザイナー
キャリア:1~2年目/年齢:23~24歳
年収:270~290万円
希望:念願のデザイナーになれた!早く一人前になりたい!
悩み:徹夜の連続で体力も精神も疲れがち…

先輩デザイナーのアシスタントとしてリサイズ(例:新聞紙サイズA2から雑誌サイズB5などにデザインを変更すること)を行うのも重要な仕事です。

単に縮小拡大するのではなくデザインとして成立させるため、細部にまでこだわるので、コピーのレイアウトをするだけで徹夜になることもしばしばあります。

しかし、それだけにデザイナーとしての素地が養われます。

また、会社の方針として1年目からクライアント先に出すケースもあれば、デザイナーとしてのスキルが身に付くまで3‐4年は出さないというケースもあり、自分が想定していた状況との差にとまどうこともあります。

勤務時間と給与が見合わないということも聞きますが、一方で優秀な先輩デザイナーから多くのことを学べるまたとない期間です。この時期をいかに過ごすかで、将来の成長速度も変わってきます。

優秀な人は早く頭角を現しクライアントからの指名も。

指名のくるデザイナー
キャリア:3~4年目/年齢:25~26歳
年収:300~350万円
希望:デザイナーとしての市場価値を高めたい
悩み:会社が受ける仕事の質に疑問

若手デザイナーの仕事は基本的にアートディレクターや先輩デザイナーのアシスタント業務が中心になります。社内で認められるにはアシスタントとしてデザイナーをしっかりサポートすること。

また一方で、会議やブレストなどでアイディアを発揮するスキルが求められます。

“アイディア出し”はキャリアに関係なく発言できるチャンスの場です。

普段は黙々と仕事をしている人であっても、「発言力」そして「アイディア力」はこの時期までに身につけるべきスキルです。

会社の方針や規模、仕事内容により異なりますが「クライアント先でプレゼンテーション」を行うために重要だからです。これはデザイナーとしての市場価値にも直結します。

「デザイン力」「発言力」「プレゼン力」を持ち合わせた優秀な人は若手でも指名で仕事がくることも。また、この時期、出来る人ほど受注する仕事や会社の経営に注文をつけたくなるものです。

仕事の充実にともない、アートディレクターへと徐々に近づく

チーフデザイナー
キャリア:5~6年目/年齢:27~28歳
年収:360~380万円
希望:アートディレクターとなりクリエイティブに責任をもちたい
悩み:10年後、20年後の将来に不安を感じる

「アイディアからプレゼンテーション、制作、そしてフィニッシュワークまで全部を手掛けたい」…

そのような前向きな気持ちから、アートディレクターと同等の仕事へとキャリアアップしていく大切な時期です。

そのなかで「この会社のままでいいのか?」という思いも芽生えてきます。

「毎日激務で月の残業が100時間を超えている」、「待遇や労働環境が良い分、経験豊富なベテランが辞めず上にいけない」と置かれている環境も様々です。

10年後、20年後も活躍できるアートディレクターになるため、自身のスキルの棚卸し、そして問題点と向き合う年齢であるといえます。

アートディレクターとして評価は得ても、年収は同級生の約半分

アートディレクター
キャリア:7~10年目/年齢:29~32歳
年収:390~420万円
希望:他社や企業への転籍、転職をして仕事の質をあげたい
悩み:一般企業に就職した同級生より年収が低い。私生活も不満。

入社以来の職場でキャリアを重ねてきた、または転職することでステップアップしてきた、いずれのケースでも経験10年前後を目安にアートディレクターと同等の仕事を任されるようになるのが一般的です。

すると下につくデザイナーやカメラマン、コピーライターの人選に裁量権を持ち、予算やスケジュール管理、最終的なクリエイティブに責任を持つことになります。

また、自分の市場価値を高める意味でも新たなクライアントやクオリティの高い仕事を求め、他社へ移ることを考える人も出てきます。

なかには大手企業に就職した同級生と年収を比べ年収は約半分程度という現実を知り、転職を考える人もいます。

アートディレクターを続けるうえで、どのような成長曲線を描いていくのか、その舵取りを行う時期であるといえます。

同じアートディレクターでも、求めるものの違いで差が生まれる

手を動かさないアートディレクター
キャリア:15年目/年齢:35歳
年収:600万円
希望:クリエイティブのための優秀なデザイナーが多く欲しい
悩み:自分の名前をもっと売り、見合った仕事が欲しい

年収600万円とこの業種としては高給の部類に属します。

クリエイターとして、スタッフ、クライアント、版元と密にコンタクトをとります。有名なADはそのほとんどが「手を動かさないAD」に分類されます。

手を動かすアートディレクター
キャリア:15年目/年齢:35歳
年収:420万円
希望:人を使わずひとりで黙々と仕事をしていたい
悩み:時間がなく、結婚の見通しもたたない

逆に「手を動かすアートディレクター」は、年収は頭打ちの状況です。

基本的に自分が制作の全行程に携わるため常に時間のない中で仕事をしています。

プライベートの時間もなかなか取れませんが、デザイナーとしてのモチベーションの源である、「自分の手で制作を手掛ける」ことは続けられています。

人任せにせず「全てが自分の作品である」と胸を張って言えるクリエイターです。

どちらが良いのかは人によりますが、若手のうちから自分がどちらに属したいのか将来像を描いておきたいものです。

グラフィックデザイナーの理想的キャリアプラン

ADはゴールではなく、なってからのほうが長い。
若手時代からどのようなADになりたいのかビジョンを明確にしたい。

 

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小野進一

小野進一

この記事を監修した人 小野進一 株式会社ホールハート CEO

大学卒業後、大手クレジット会社、日本最大手の企業信用調査会社を経て宣伝会議へ転職。同グループ内で人材紹介会社の創業社長、宣伝会議取締役を経て、2008年ホールハート創業。広告業界に強力な人脈を持ち、2万人以上の求職者支援の実績。これまでのキャリアを活かした他業界への転職支援実績も豊富。人材業界20年の大ベテランで、裏表のない人懐っこい性格からファンも多い。圧倒的な経験と情報量を裏打ちとした、「人」と「人」を繋げるマッチングが持ち味。一般社団法人マーケターキャリア理事を務めている。 受賞 第7回 日本ヘッドハンター大賞(2014年度) 広告 部門 MVP 第8回 日本ヘッドハンター大賞(2015年度) 広告 部門 MVP DODA Valuable Partner 2018 BEST CONSULTANT賞

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