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業界ナレッジ

by小野進一 小野進一

デキる営業は残業が少ない!広告代理店の残業が多い理由とは

広告代理店とは広告を制作したり、雑誌やネット、テレビなどの媒体を介して、クライアントのサービスを代行して宣伝することで利益を得ています。

広告代理店はクライアントの意向を常に尊重します。そのため、相手の意向次第では突然変更などを余儀なくされ、どうしても残業をしなければいけないことが多くなるでしょう。  

広告代理店の仕事の種類は、新規の開拓やスケジュールの調整として「営業」が上げられます。

この「営業」は、広告代理店に限らず激務として知られており、人によっては毎日大変な思いをしながら営業活動をしています。

また、企画を行う「マーケティング」は、クライアントのサービスを宣伝するため、どんな広告を作成するのかを考える部門です。  

これも、急な変更が多々あるため、必然的に残業が多くなります。「クリエイティブ系」は、実際に広告の作成等を行います。

雑誌やネットごとに作成する広告が変わるため、仕事の内容もハードになりがちです。また、広告代理店が大変な理由はまず人員不足です。

この業界は常に人手が不足している上に転職を繰り返す人もたくさんいます。そのため求人数が多く、転職しやすい業種と言えるかもしれません。

職種別で見ると…

 「営業」は、各仕事内容の管理や、スケジュール調整など、他の部署との仲介のような役割も担っているため、社内や社外を問わず、多くの人と関わります。

そのためコミュニケーション能力が高くないと、「営業」として仕事をしていくのは大変で、管理能力がとても重要になります。

「マーケティング」はクライアントからの条件を考慮して企画をしていきます。

そのため目的に合わせた広告を作る必要があるので、過去の経験や実績、データを参考にして定めた目標を実現する能力が必要となります。

たくさんのデータを使ってプランを作成するので、プレッシャーも多く、クライアントを満足させなければいけません。  

「クリエイティブ系」は、営業やマーケティングが考えた内容を実際に広告として作成していきます。

この広告作成がうまくいかないと、いくらマーケティングが優れていても売り上げに繫がらず、クライアントが満足する結果を生むことができません。  

そのため、どういった広告が興味を引くのかを考えて、いくつものサンプルを作成し、納得できるまで作業をやり直さなければいけません。

また、「営業」や「マーケティング」の段階で作成する広告が変更になったり追加で作成しなければいけなかったりと、途中での変更が多いので、作成するスピードも重要になります。  

こういった理由で全体的に広告代理店は常に忙しい職種といえます。特に繁忙期は、仕事量が多くなるため、月の残業時間が50時間を越えることもあり、疲弊してしまいます。

それに繁忙期以外の時期でも、月平均で20時間の残業をしなくてはいけないことが多く、1年を通して定時で終わることはほとんどありません。

そのため、先ほども説明した常に人手不足に陥りやすい傾向といえる職種です。

常に人手不足の業界とも言える

しかし、転職を考えているならチャンスといえます。例え未経験であっても人手不足から内定が決まりやすいので、他業種からの転職も比較的有利になりやすいでしょう。

もし、「営業」が未経験でも、コミュニケーション能力に自身があるなら転職も決まりやすいですし、「マーケティング」などの企画に興味があれば、その手の勉強は欠かせませんが、未経験でも転職できる可能性があります。  

ただし、「クリエイティブ系」の場合、実際にバナー広告などを作成していかなければいけないため、専用のソフトはある程度は使いこなせなければいけません。

また、仕事内容によってはある程度スピード重視の所もあります。時間が掛かってしまうと次の仕事に手が回らなくなるので、いかに効率よく仕事をするかが重要になります。  

また、広告代理店が大変な一番の原因はクライアントの意向が最重要になるからです。決めた期限までに広告を作成し、マーケティングを立案し、ミーティング等をしなければいけません。

最初の段階でクライアントがOKを出しても、「やっぱり変更して欲しい」とか、「新たに広告を追加して欲しい」などの依頼があり、一からやり直さなければいけない場合もあります。

または、「今日中に仕上げて欲しい」とか、「明日の朝までに資料を作成して欲しい」など、突発的な仕事が入ることも多いので、どうしても残業をしなくてはいけない状況に成りがちです。

すべてはクライアントのため

すべてはクライアント次第で広告代理店の売り上げが左右されてしまうので、相手が満足する結果を考え、立案、営業をしなくてはいけません。そのため広告代理店は離職率も高くなります。

必ず、仕事には締め切りがあるので、その期限内に納めることが使命となっています。  

もしも、予定を過ぎてしまうと信頼関係が崩れてしまって次の仕事に支障が出てしまうこともあるでしょう。したがって、残業が多くなってしまうのです。

夜間のクライアントからの要望にも応えること

ヒット商品が生まれることは、クライアントにとっても嬉しいことではありますが、広告会社にとっても、この上ない喜びを感じます。

年間を通しても、何度もあることではありませんが、そんな喜びを求めて毎日の仕事にひたむきに取り組んでいるのです。

クライアントの中には、時間に関係なく、広告会社の担当者を呼び寄せることも少なくありません。それが例え夜間であっても、広告会社としては、極力その求めに応じなければなりません。

残業時間が増えてしまったとしても、クライアントの要請であれば、応える必要があります。 ワークライフバランスや働き方改革などへの意識の高まりが度々のように話題を集めます。

当然ながら、広告業界も例外なく、これらの取り組みを真摯に受け入れる必要があります。従業員の健康を守ることにもつながっていくことが期待されています。

広告業界では、その多くの企業において、いわゆるサービス残業が横行していました。むしろ、定時で終わる社員の方が少ないといえるのではないでしょうか。

クライアントの都合次第で勤務時間が大きく変わってしまうという社員も大勢いるのです。   「広告業界=残業時間が多い」というイメージが強いのも事実です。

このような状態をなくための取り組みが始まっています。まだまだ、始まったばかりの動きではありますが、広告業界全体の目標として取り組んでいくことが求められます。

広告業界に従事する人の中には、あまりの残業の多さに知らず知らずのうちに精神ストレスや心の闇などに苛まれてしまうというケースも多く報告されています。

このような問題については、単なる一社員の問題として片付けてしまうことがないようにすることが大切です。

広告業界の残業時間の多さは突出している現状

広告業界で働く社員の残業時間を減らしていくためには、クライアントとの関わり方を見直す必要性もあるといえるでしょう。

クライアントの意向に振り回されることがないような関係性を構築しておくことが重要です。ありとあらゆる業界の中でも、広告業界の残業時間の多さは突出しているといえます。  

確かに、他の業界のように時間で区切ることができるような仕事ではありません。クライアントが求める内容の広告ができるまで最善を尽くすことになります。

広告業界の目指すべき環境は、余裕を持って仕事ができるような雰囲気づくりといえるかもしれません。  

残業時間がゼロというわけにはいかないでしょうが、月に100時間を超えるようなことがないようにすることが求められるでしょう。

実際に広告業界に就職した若手社員は、同世代の仲間と比較しても、残業時間は多い傾向にあります。仕事が終わってからのプライベートの時間も作れないという声も聞こえてきます。

広告業界での勤務経験を積み重ねることで、その後の社会人としての経験に大きく役に立つということもあります。  

広告業界では、クライアントに対して納期や締め切りなどが厳格に決められていることから、タイムスケジュールをしっかりと立てることが求められます。

万一、納期や締め切りを守ることができないということになれば、会社の信用問題にもなりかねません。   担当者一人の責任では済まされなくなります。

広告業界を取り巻く環境は以前よりも格段に厳しさを増しています。適正な残業時間を守って社員の心身の健康を守りながらも、クライアントの求めに応える必要があるでしょう。

そして、きっちりと結果を残すことが大事です。

営業は残業が多い仕事ではあるが…

広告代理店の仕事は実際にある商品を売って儲けるといった形ではありません。

商品を開発したり売りたいと考えている人にいかに宣伝して売れば良いのかといった事をアドバイスし、広告媒体を扱う人たちとの繋ぎ役として活躍する仕事です。  

例えば宣伝をしたい企業と雑誌社やテレビ局の間に立ち、どういった枠を取ってどう宣伝していくのかという事を2者の話を聞きながら調整をしたりするのです。  

基本的には商品やサービスを売る企業やお店と広告媒体となる雑誌社やテレビ局などを相手にする事が多くなります。

営業の仕事というのは多くの人と接する事になります。

クライアントの業務形態はさまざまで、朝早くから仕事をしている所や、夜遅くまでという所などさまざまです。  

2者あるいは複数の業者の間に立つ広告代理店の営業というのは相手の都合に合わせなければならなくなる事も多く、必然的に勤務時間が長くなる傾向になりやすいので、残業なども他の業界よりずっと多いといったケースも珍しくない状況です。  

雑誌や新聞の折込広告などは発売日や折込する日までに印刷を間に合わせないといけない為、指定された期日までには入稿を済ませてしまわければならないのですが、最終段階で誤字が見つかったり印刷機械がトラブルで動かないと言った事も起こりえます。  

そうなった時に間に合わなかったでは済まないので何としても間に合わせる為に手配を行わなければならず、日々のトラブルへの対処なども残業を増やしてしまう要因となっています。

デキる営業ほど残業が少ない?

こう書くと、ただ残業が長くて大変そうだとイメージしてしまいますが、実はデキる営業ほど残業が少なく早く帰る傾向が高いのです。

一般的になぜ広告業界が残業が多いのかというと、広告代理店の営業の場合、複数の案件を同時進行させる事が多いので、間に無駄な時間が出来てしまう事が多いのです。  

時間の管理が苦手な営業の人だとそういった無駄な時間が原因で勤務時間が長くなるのに対して、案件同士の時間を上手く調整して無駄なく仕事が出来る人は少ない残業時間でしっかり結果を出しています 。

自分の裁量で行えるメリット

営業の仕事は確かに大変ですが、結果さえ出せばかなりの部分を自分の裁量で行えるというメリットがあります。  

自分の試したい営業方法や売込みを掛けたい企業、やりたいイベントなどを空いている時間に計画や手配をしてさらなる結果に繋げるといった事も可能となってきます。  

またデキる営業というのは余暇の捻出も上手です。

広告代理店だと仕事の都合上、思ったように有給を取得するというのは難しいですが、上手く時間をやりくりして仕事の無い日というのを作ってそこに有給を入れるといった事も可能です。  

一般的な仕事だとそういった仕事の調整というのは難しいので営業ならではといった感じです。

着実な仕事で良好な関係をつくる

こういった時間の調整が自由に出来る様になる為には、しっかりと結果を残して社内からの信頼を得る事も重要ですが、クライアントの信頼を獲得する事も重要です。

他にも外注する会社、クリエイターといった人達としっかり信頼関係を築いているからこそ可能になるので、まずは着実な仕事をして良好な関係を作る事から始めるのが肝要です。

ただ、信頼されたいからといって相手の言い分だけを聞いているようでは単なる都合の良い人で終わってしまいます。

相手の言い分ではなく出来る出来ないの線引きをすること

言うべき事はしっかりと言わないといけませんし、出来る事と出来ない事の線引きをしておかないと、相手のペースに巻き込まれてこちらが苦労する事になりかねません。  

トラブルというのは思わぬ時に起こりがちですが、こういった時に手際の良い対応が出来るとクライアントの信頼を得るきっかけとなるでしょう。  

例えば雑誌などには入稿期限があると言いましたが、営業は多くのケースで予備日というものを設定しています。 これによって万が一の時に備える事が出来るのです。

余裕を持ったスケジュールを段取り良くこなせるかどうかというのが営業にとって必要なスキルと言えます。

「大変」以上に「魅力」ある仕事

広告代理店の営業は確かに楽な仕事ではないですが、それ以上に魅力的な仕事でもあります。  

案件の最初から最後まで見る事が出来るというのはこの仕事ならではですし、全て滞りなく終え、ふと見た雑誌や街中の広告など自分の関わった仕事を改めて見つけた時の感覚というのは何ものにも代え難いものです。  

多くの人と関わる事になるので当然コミュニケーション能力は必須ですし、案件を進める為の計画性も必要となってきます。求められる事は多いですが、それだけやりがいもあるのです。  

無駄を抱えて日々残業に追われてしまう生活になるのか、仕事をこなしつつ休みもしっかり取り有意義な時間を過ごせるかどうかは自身のやる気に掛かっています。

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小野進一

小野進一

この記事を監修した人 小野進一 株式会社ホールハート代表取締役CEO

大学卒業後、大手クレジット会社、日本最大手の企業信用調査会社を経て宣伝会議へ転職。同グループ内で人材紹介会社の創業社長、宣伝会議取締役を経て、2008年ホールハート創業。広告業界に強力な人脈を持ち、2万人以上の求職者支援の実績。これまでのキャリアを活かした他業界への転職支援実績も豊富。人材業界20年の大ベテランで、裏表のない人懐っこい性格からファンも多い。圧倒的な経験と情報量を裏打ちとした、「人」と「人」を繋げるマッチングが持ち味。一般社団法人マーケターキャリア理事を務めている。 受賞 第7回 日本ヘッドハンター大賞(2014年度) 広告 部門 MVP 第8回 日本ヘッドハンター大賞(2015年度) 広告 部門 MVP DODA Valuable Partner 2018 BEST CONSULTANT賞

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