byプロテンMZ編集部
退職理由第3位ワークライフバランス、2位待遇、1位は○○!? 4万件のデータから判明
やりがいを持ちながら、楽しく仕事をするため。仕事内容や人間関係、評価、ワークライフバランスなど「自分自身が何を大切に考えているのか」をきちんと理解しておくことが大事。
今回は、企業リサーチサイト「Vorkers(ヴォーカーズ)」が行った「退職理由に関する調査レポート※」をもとに、多くのビジネスパーソンが「働くうえで大切にしていること」について紐解いてみたいと思います。
※「Vorkers」に投稿された4万370件の「社員による在籍企業評価レポート」の回答データを対象に、退職理由に関するフリーコメントを分析
目次
みんなは、何を大切にしながら働いている?
「働くうえで大切にしていること」があまりにも満たされていないと、それが引き金となって退職に至ることも。そこで、退職要因をさまざまなキーワードから分類したVorkersの調査結果を見てみましょう。
最も多かったのは「キャリア」に関する声。具体的には、「仕事内容」「仕事をする環境」「成長できるかどうか」といったことを重視する人が全体の40%近くになっています。
「自分のやりたい仕事で成長したい」と考える、キャリアアップ志向の高い人が多いことがわかります。 それに続くのが、約16%の人が重視している「待遇」です。
「きちんと評価されたい」というだけでなく、「評価の見返りを目に見えるかたちで受け取りたい」と考えているものと思われます。 僅差の3位が「ワークライフバランス」。
バブル期のCMのコピー、「24時間戦えますか?」のような世界観は敬遠されがちな昨今、仕事だけでなく「家庭」「生活」といった“プライベートも大切にしたい”という人が多いようです。
なお、人間関係や社風については約10%と、全体では4番目でした。
若い人ほど、プライベート重視?
世代別に見てみると、どの世代でも一番多いのが「キャリア」に関することでした。
特徴的なのが、20代から30代前半はキャリアにまつわるキーワードの中でも「環境」が多いのに対し、36歳以降は「評価」が高い点です。マネージャーや管理職を意識する年齢だからなのでしょうか。
その一方で、年代が上がるにつれて「給与」などのお金の順位が下がっている点には注目です。金銭的な部分以外の待遇も重視しはじめるのかもしれません。
また、35歳までには「残業」「プライベート」「結婚」「異動」といった「ワークライフバランス」にまつわるキーワードが多く見られます。
36歳以上になると上位にはほとんど見られなくなっていることからも、年齢が若い人ほど、仕事とプライベートの両立に対する意識が高いことがわかります。
35歳が一つの分岐点で、そこを境に仕事や職場に求めるものが変わりはじめる……ということかもしれませんね。
女性は人間関係や社風が男性の2倍の数値に
最後に、男女を比べたデータも見てみましょう。ここでは、2つの相違点が見られました。 1つ目は「待遇」。女性は順位が4番目であるのに対し、男性は2番目です。
男性の方が給与や評価に、より意識が向いているということかもしれませんね。
2つ目は、「ワークライフバランス」と「人間関係・社風」。女性の出現率は男性の約2倍。女性にとっては大切なポイントであることがわかります。
「大切にしたいもの」が満たされるかどうかで、モチベーションが変わる!
いかがでしたか? 何を大切に考えるかは人それぞれですが、やはりどの世代の男女においても「キャリア」に対して関心が高いことがよくわかりました。
企業側からの視点で言えば、これらのデータを元に働く人が何を大切にしているかを意識してみることで、社員の仕事に対する動機付けがうまくできるかもしれません。
皆さんが仕事をするうえで大切にすることは何ですか? 日々の仕事をより充実したものにするためにも、ぜひこの機会に考えてみてくださいね。
<対象データ>
2007年7月~2014年10月に、元社員から投稿されたレポート回答(全4万370件)を対象データとしています。 Vorkers HP http://www.vorkers.com/
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