by小野進一
20代のWebマーケティング担当が資格を取得するメリット
Webマーケティングに関する資格はいろいろとありますが、Webマーケティング担当として仕事をするだけであれば、特に資格の取得は必要ありません。なぜなら、未経験でも、OJTで仕事を覚えることができるからです。
しかし、若いうちに資格を取得することで、今後のキャリアが大きく変わってきます。
そこで、ここでは20代のWebマーケティング担当者が、資格を取得するメリットと取得しておきたい資格について紹介します。
目次
業務に使う知識のおさらいができる
Webマーケティングの知識は、普段に行っている業務でも得ることはできますが、業務の幅が広い職場で働いていると、あまり使わない知識は忘れてしまいがちです。
仮に、忘れてしまっても仕事に支障がなければ問題はありませんが、クライアントから質問されたときに答えられないと信頼度が下がってしまうかもしれません。
そのため、クライアントから信用される仕事をするためにも、知識を身につけておくことは重要です。手当たり次第に勉強するのは大変なことですが、資格の勉強をすることで効率的に知識のおさらいになります。
そして、今後Webマーケティング担当者として働いていく上で、必要な知識を身につけることで自身の能力アップにもつながります。
資格に挑戦することで知識の幅を広げられる
資格取得の勉強をすることで、過去に得た知識のおさらいになるだけでなく、新しい知識を得ることもできます。
Webマーケティングとひと口に言っても、その分野や業務は多岐に渡っており、ときには制作や開発といったマーケティング以外の分野に関わることもあります。
そのため、幅広い知識を持っておくことはWebマーケティング担当として仕事をする上で強みになりますし、Webマーケティングの知識が増えることは自分の成長を確認できることにもつながります。
資格の中には、統計などWebマーケティングの実務にも使える資格もあります。
このような資格の取得を通したスキルアップは、自身の知識を広げ将来の選択肢を増やしてくれることでしょう。
その他にも資格取得することで、Webマーケティングや各種ツールに対する理解を証明できるため、転職活動の際にアピールできたり、社内やクライアントからの信頼が高まったりするでしょう。
そして、会社員の場合は、資格を持つことで新しい仕事を任されたり、キャリアアップして複数の分野が関わるプロジェクトに抜擢されたりする可能性もあります。
20代で、資格もなく未経験からWebマーケティング担当になった場合などは、職場で限定的な業務しか携われないこともあり、得られる知識の幅が狭くなってしまうケースも考えられます。
また、所属している企業が特定分野に力を入れている場合では、自身の知識が偏ってしまう可能性もあります。
今後のキャリアを考えると、知識の幅を広げるためには業務外で勉強をして資格取得をおすすめします。
資格の数は勉強してきた証!転職するときのアピールポイント
Webマーケティングの仕事には、資格が必須ではないため現場によっては「不要」という声も聞かれます。
これは、資格を持っていても実務に使える知識や経験がなければ、即戦力になりにくいと思われがちになるからです。
反対に、知識や経験が豊富にあれば、資格がなくても足りるという考え方が成立します。
しかし、20代であれば転職も十分考えられることですから、取得した資格を転職時にアピールすることで、よりよい会社で働くことも可能になります。
転職時には、面接官に「どのような業務ができるのか」を想像させることが重要で、複数の資格を持っていると、採用後に活躍する姿を想像してもらいやすくなります。
もちろん、その資格をどのように評価するかは企業や採用担当者によるので、アピールが結果に繋がるかどうかは分かりませんが、資格がないよりもあった方がよいのは間違いないでことです。
たとえば、広告業界の営業に転職するときに資格は必要ありませんが、広告戦略を考えるにあたってマーケティングの知識は不可欠となることでしょう。
そして、Web広告が勢いのある現在は、Webマーケティングに関連した資格を取得すると
自身の能力をアピールするうえで有効に活用することが可能となります。
営業の売り込みポイントとしての資格活用法
Webマーケティングのキャリアプランには、企業内でのキャリアアップと転職の他に、独立という選択肢があります。独立後は、今までの人脈から仕事を発注してもらうという方法がありますが、そうでない場合は新規顧客を開拓しなければなりません。
新しいクライアントから仕事を受注するためには、信頼を得ることがとても重要になりますが、取引の実績がないうちは信頼を得るのは、なかなか難しいものがあります。
ただし、資格を持っているとその資格は、公的にあなた自身の能力を評価しているわけですから、信頼を獲得する手段の一つとして有効となります。
たとえば、Webマーケティング関連資格の中には広告媒体の認定資格があります。
広告事業で独立する場合はこの種類の資格保有を伝えることで、その広告媒体で広告を出稿したいと思っているクライアントにアピールすることができます。
20代で取得しておきたいWebマーケティング関連の資格
ここからは、20代のWebマーケティング担当者にとって役に立つ資格を紹介しますので、興味のある資格があればチェックしてみてください。
マーケティングについて幅広く実務知識を総合的に判定するための資格です。
A級・B級・C級の3種類に分けられており、C級では定型業務の基礎レベルですから、C級から受けて、戦略レベルのA級まで段階的に知識を得ることが可能です。
試験内容もマーケティング概念から時事問題まで多岐にわたっています。
Webマーケティング担当になって、まだ経験が浅い方に適した資格です。その理由は、Webマーケティングを行う人材育成を目的とした検定資格だからです。
業務上で学ぶ知識だけでは偏ってしまうこともあり、Webマーケティングの基礎、検索エンジン対策や経営戦略、Webブランディングに関する知識などの習得に役立ちます。
試験内容はマーケティング分野だけでなく、システムや法務的なものも含まれるため、コンプライアンス意識も高まります。
実際の業務におけるオペレーションを意識した資格です。Webマーケティング全般についての実務スキルが問われます。
コースにはStandardとProfessionalの2種類があり、ステップアップしながら学ぶことができます。
実践力を持ったWebディレクターになるための講座です。企業のWeb担当者や、ディレクションスキルの必要性を感じている方を対象としており、企画立案までできる人材を目指せます。
ウェブ解析士は、Webマーケティングにおいて基本的な業務の1つである解析に焦点を当てた資格です。
講座を受講せずに直接試験を受ける場合は「ウェブ業界・ウェブ解析業務経験5年以上の方」におすすめで、実務経験のある方の知識やスキル向上も期待できます。
「ウェブ解析士」から「上級ウェブ解析士」「ウェブ解析士マスター」と3ステップがあり、知識やスキルの習得だけでなく、自身が認定講座の講師を目指すこともできます。
認定後は、ウェブ解析士名簿に掲載され、 資格を取得していることの対外的な証明もできます。
Webマーケターにとって、データからの統計情報を活用することは必須です。
そのため、解析スキルアップのために、統計について多角的に学ぶことは重要で、この統計検定はおすすめの資格です。
級は4級から1級まであり、データやグラフなどについての基礎的知識から、統計学まで広く問われます。適切な分析ができるようになるため取得をおすすめします。
Googleが公式に認定する資格で、広告に関する知識の習熟度を証明するための、認定資格です。専門知識があることをアピールすることができます。現在取得できるGoogle広告の認定資格は、「Google広告の検索広告」「ディスプレイ広告」「動画広告」「ショッピング広告」「Google広告アプリ」「Google広告測定」の6つです
Yahoo!にも認定を受けられる試験があります。基準のスコアを満たすと名刺に記載できるプロフェッショナルロゴを得ることができ、名刺交換の際にアピールができます。
まとめ
Webマーケティングに携わる場合、資格は必須ではありませんが資格を取得するメリットはあり、資格によっては実務やキャリアに活かすことができます。
時間のある20代のうちに将来の業務の幅を広げたり、独立したりすることも考えて、資格取得を目指してみましょう。
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