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業界ナレッジ

by小野進一 小野進一

広告代理店の営業職は担当業界ごとに仕事が変わる?広告営業の面白みを解説!

広告業界は、いつの時代も非常に人気が高い業界。特に、文系出身の人にとっては広告業界の営業職は激戦区です。

しかしながら、広告営業というのはどのような仕事をしているのか、まだまだ広く知られていません。

今回は広告業界の営業職について、面白味や年収などといった面からご紹介させていただきます。

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芸能人と一緒に仕事をする代理店社員はごく僅か

広告代理店で働くと、芸能人を起用したCM撮影に立ち会うこともあり、芸能人と関わる機会がある華やかな業界です。

また、芸能人に限らず、スポーツ選手、著名人など、一般の仕事では関わる機会があまりない職業の人と仕事をする機会もあります。

そのため広告代理店と言うと、世間一般的には華やかな業界の印象があることで、勤めている人は「どんな芸能人と一緒に仕事をしたの?」と聞かれることが多いかもしれません。

代理店には、芸能人と接触する機会がある部署に所属する社員もいますが、それは企画部門、クリエイティブ部門など、ごく一部の部門に過ぎません。

広告代理店は他の業種と同じく、営業部門や経理部門、総務部門、人事部門などに所属する社員もおり、その社員たちは営業回りかデスクワークが主な仕事です。

広告業界には1,500社にものぼる数多くの企業が存在し、そこには数多くの社員や関係者が働いています。

ただ、その中でデザイナーやコピーライターなどクリエイティブ部門に所属をして、「芸能人と一緒に仕事をする代理店社員」は全体の中でも、本当にごく少数の人です。

広告業界への就職を考えている方は、この点をしっかり理解しておく必要があるでしょう。

広告代理店には企画やクリエイティブ部門以外にも、たくさんの重要な部署があることを踏まえ、ここでは社内の最重要部署のひとつである営業職の仕事内容について、少し詳しく見ておきましょう。  

広告営業の役割とは?

広告業界は、モノを直接売る仕事ではありません。モノやサービスを売りたい人(クライアント)を、広告や宣伝、ブランディングなどで手助けするのがメインの仕事になります。

そして営業は、クライアントと広告宣伝媒体を結び付ける役割を担います。 

テレビを例にとると、新商品を売り出したい企業とCM枠を売りたいテレビ局の間に立って、CMの費用や放送時間帯、放送する期間などを調整していきます。

このCM枠の仲介業務は、企業から依頼を受ける場合と、テレビ局と専属的に契約をしたうえで営業をする場合とがありますが、いずれにしても両者の間に立ち橋渡しをするのが仕事になります。

このように広告代理店の営業は、自社の商品やサービスを売るタイプの営業と違い、クライアントと広告媒体側を結び付けていくのが仕事です。

テレビのCM枠だけではなく具体的には、ラジオ・新聞・雑誌・電車の中づり広告などの枠をクライアントに売り込み、契約が成立したら、実際の広告デザインや製作をクリエイティブ部門に回していきます。

クライアント側から依頼を受けて、媒体側に持ち込むケースもおおむね同じ形です。

大きい代理店ならCMやポスター、雑誌などを自社の別部門や下請け企業で製作する場合がありますし、小さい代理店なら営業の社員が自ら製作まで関わる場合もあります。 

自社メディア営業と広告代理店営業

広告営業は、2種類に分類することができます。

メディア広告営業

1つは自社メディア広告営業です。これは自社のメディアを扱っており、営業部隊も備わっている企業が行う営業スタイルです。その代表的な企業はリクルートで、リクナビNEXTやホットペッパーなどの自社メディア広告枠の営業部隊を抱えています。

営業はメディアの特性に応じて、スピード感を持ってそのメディアにマッチするクライアントのニーズを把握しメディアに反映していきます。

広告代理店営業

もう1つは広告代理店営業です。自社のメディアを扱うのではなく、他社のメディアを扱うスタイルの営業です。代表的な企業は、電通や博報堂、サイバーエージェントなどです。

クライアントの課題解決のために、広告プロモーションを手がけるときに自社メディアしか使うことができないのであれば、選択肢が最初から限られてしまことにもなりかねません。

テレビ、新聞、ラジオ、インターネット広告など複数のメディアを扱い、それらの広告枠をクライアントに提案していきます。

広告代理店営業とは、さまざまな選択肢から最適なソリューションを提案する営業スタイルです。

いずれのタイプの広告営業にも共通点はあります。たとえば、いろいろなイベントを企画してクライアントのニーズに合致した広告を提案することとか、電車の中づり広告や新聞の折込チラシを作成したりすることなどです。

こうした広告展開を行う時に、クライアントの商品をどのように売ったらいいかを考え、そのアイデアを広告に反映させて、クライアントの売上向上への貢献やイメージアップにつなげていくのです。

 

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広告営業の面白味は?

広告営業のクライアントは、さまざまな業界の企業であるため、一概には言えませんが、クライアントの業界ごとに、仕事内容に変化を経験できるのが広告営業の面白いところでもあります。

たとえば、不動産業界において商品は、住宅やマンションなどになりますので、大規模な集合マンションであればテレビCMや、新聞広告、折込チラシ、パンフレットなどを作成するとか、クライアントが戸建て住宅ならば、それ以外に住宅展示場の運営などをして販売促進を展開していきます。

また、食品業界においては、雑誌のタイアップ広告やグルメイベントのタイアップなどで広告プロモーションをしていくことや、テレビのCMの枠を仲介する営業をすることも多くあります。

テレビ局にはタイムテーブルという番組放送の時間割があり、各局とも番組とCM枠がその中に構成されています。CM枠には「スポット」と呼ばれる短期的にCMをいろいろな番組や時間帯に流すことで、特定の番組提供をするわけではないCM枠と「タイム」と呼ばれる、提供したい番組を選び、一定の期間CMを流すCM枠の2種類があります。

そこで営業担当は、クライアントにどこの枠に流れるCMを希望しているかをヒアリングして、テレビ局の媒体担当に交渉をして、CM枠の権利をクライアントに提示します。

この枠取りをクライアントがOKを出すことでCM枠を契約、その後枠内に流すCM制作に入ります。

営業職で働く上で、特に資格は必要ありませんが、営業職に向いている能力やスキルは必要です。

クライアントの業界によっては、メディアの広告枠を契約するだけでなく、チラシやパンフレットなどを作ることもありますので、営業職だからといってクリエイティブの側面が、まったく不要というわけではありません

クリエイティブな分野で、専門知識を要する場合にはクリエイターがいますが、そうしたクリエイティブのスタッフにクライアントの意向をきちんと伝えるために、ある程度のクリエイティブに関する知識は必要となります。

そういう意味では、相手が何を求めているかを察知して、それを提案するコミュニケーション能力は必須です。

クライアントは商品をどのように売りたいかというイメージを漠然と持っていますが、それを形にしてこちらに伝えてくることは基本的にありません。

そのイメージを具現化するのが広告営業の仕事だからです。

コミュニケーションを信条にするべき

近年急速に成長しているインターネット広告は、売り込みそのものをネットで行っているケースがあり、営業職の役割にやや変化が生じてはいます。

ただ、現況の業界全体で言えば、営業は「外回り」、つまり椅子を温めている暇はなく、外を飛び回る仕事と言っていいでしょう。

宣伝媒体がイベントであれば、現場に赴くのはもちろん、イベント関係者のつなぎ役として準備段階から当日まで、フル回転で東奔西走する場面もあります。

また雑誌やチラシの広告を製作したら、クライアントの意図に合っているか確認するために、印刷所へ深夜に出向くこともあります。

それぞれの仕事で、デザイナーやクリエイター達と直接会って、打ち合わせを重ねる作業はクリエイティブとも言えるでしょう。

とはいえ、営業の仕事の基本中の基本は、ここまで見てきたようにコミュニケーションです。

クライアントと広告媒体をつなぐことから始まり、関係者との折衝や製作の準備進行、顧客層へのアプローチ、人材の選定や予算調達まで、いずれも人と人の間に立って進めていく仕事ばかりです。

他業種以上に広告業界の営業職は、コミュニケーションを信条とするべきでしょう。 

コミュニケーション能力をいかに磨いても、常に成功するとは限らないのも営業職の常で、広告業界は関係者が多い仕事のため、難しい局面が頻繁に訪れます。

しかし、そうした難局を乗り越えて宣伝広告を成功させたときこそ、何物にも代えがたい達成感が味わえるのです。

クライアントも広告媒体側も、自力では宣伝広告を最後まで完成させられません。両者をつなぐプロである広告代理店があってこそ、商品やサービスの成功をもたらすことが出来るわけです。 

気になる平均年収は?

広告営業の平均年収は、約554万円です。(令和2年国税庁調べ・・広告代理店を含む学術研究、専門・技術サービス業種の平均年収)民間企業のサラリーマン平均年収が約443万円(令和2年国税庁調べ)と比較すると、高給取りの職種であることに違いありません。

ただ、新卒採用の20代の頃は、ほかの業界や職種の人とあまり変わりはなく、月収は25万円程度でしょう。 しかし、30代くらいになると少しずつその差が広がり30万円から35万円になっていき、40代を超えるときには月収40万円を超えてくるのが一般的です。  

まとめ

営業職は、広告宣伝の最初のスタートに関われる重要なポジションの職種です。営業職のやりがいを 「自分の存在なくして、この広告の完成はありえなかった」という言葉で表現する営業社員は数多くいるようです。

外回りの最中に自分が関わったポスターが、街中に大きく飾られているのを見て、「次も頑張るぞ」とやる気が漲っている営業社員の存在が、広告業界を牽引していると言えるかもしれません。 

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小野進一

小野進一

この記事を監修した人 小野進一 株式会社ホールハート代表取締役CEO

大学卒業後、大手クレジット会社、日本最大手の企業信用調査会社を経て宣伝会議へ転職。同グループ内で人材紹介会社の創業社長、宣伝会議取締役を経て、2008年ホールハート創業。広告業界に強力な人脈を持ち、2万人以上の求職者支援の実績。これまでのキャリアを活かした他業界への転職支援実績も豊富。人材業界20年の大ベテランで、裏表のない人懐っこい性格からファンも多い。圧倒的な経験と情報量を裏打ちとした、「人」と「人」を繋げるマッチングが持ち味。一般社団法人マーケターキャリア理事を務めている。 受賞 第7回 日本ヘッドハンター大賞(2014年度) 広告 部門 MVP 第8回 日本ヘッドハンター大賞(2015年度) 広告 部門 MVP DODA Valuable Partner 2018 BEST CONSULTANT賞

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